この本、めちゃくちゃ面白いです。
人類の歴史を知らなくても中学生くらいなら読めると思います。
ホモ・サピエンスがなぜ地球を支配するまでに至ったのか?
上下巻、約500ページを超える分厚い本なのではじめは抵抗があったのですが、読み始めると早く次のページをめくりたくなります。
よくこれだけのことを調べたなあと感動します。
薄っぺらい教科書なんかより、深く学べます。
今の世界の矛盾、人間とは何か、歴史書でもあり哲学書でもあります。
高校の授業でやったら絶対面白い。
「サピエンスの集合的な力の劇的な増加と表向きの成功が個人の多大な苦しみと密接につながっている。」
現代人が待つことが下手になったのは通信機器が増えたから
現代人が待つことが下手になった理由に通信機器の発達があります。
常にそれを携帯して、既読や返信の義務を負わされています。
手紙しかなかったころは何カ月も何年も待つことができました。
今よりゆっくり暮らすことができました。
受け取れる情報が多くなったのはいいことでもありますが、それが害になることも増えました。情報によって解決できることもありますが、迷うことや悩むことも増えたといえます。
結局自分で自分の時間を消費してどんどん忙しくしているんですよね。
でも、それをどう使うかは自分次第です。
2018年9月刊行予定の邦訳版『Homo Deus』も今から楽しみです。
『サピエンス全史』の著者に聞く「人類滅亡」の現実的シナリオ