子ども全体に占める不登校の割合は1・5%で過去最多を更新している。
不登校が増加している理由について文科省は「複合的な要因が絡み合っているので原因を特定することは難しい」と答えるにとどまっており、「分析を続ける予定」だということです。
「原因を特定することは難しい」」「分析を続ける」といい続けて何年経過しているのでしょう?
その間に、不登校の児童生徒が減ることはなく増加の一途です。
このまま「分析を続ける」だけで「学校を放置」していると不登校の児童生徒は未来永劫増え続けていくことは誰でも予測がたちます。
一斉授業・一斉活動による「みんなを同じにする」ことを目的とした硬直的な集団指導をよしとする日本の学校教育。
一人ひとりを大切にする教育とはいってはいるけれど、その画一性に苦しむ子どもたちが「不登校」という選択をしています。
まずは、不登校の要因として「学校そのものが子どもたちにとって居づらい空間になっている」という認識が必要です。
その認識の上で、「子どもたちにとって居心地のいい空間」にするために何が必要か、何をしていけばいいのか具体的な取り組みをしていく必要があります。それを実行するためには「居心地のいい空間」にできない理由を洗い出す必要があります。
確かに、どの学校でも「一人ひとりを大切にする教育」「魅力のある学校作り」「みんなが安心して過ごせる学校」を目指してはいます。しかしそれは「努力目標」に留まったまま改善の姿が見えてきません。
現状では人的な関係性も含めて学校自体がストレスを増加させる環境になっているために「学校に行くことに不安がある」という子どもたちが増え続けているのです。
不登校が「過去最多」を更新する日本の実情
福島市の不登校の児童生徒を生まない取り組み
不登校になってから対応するのではなく、「ふれあい学習室」のような教室を増やすことも不登校の児童生徒を生まない方法のひとつだと思います。
このような取り組みをもっと共有して実践いけばいいと思います。
福島の中学校で不登校が3分の1に減少。生徒を救った独自の取り組みとは
子どもの学びと学校改革
「本当に子どもにとって良いと思うことは何か?」
学校も教育行政も形だけ、表向きでは「いいこと」言っています。
でも、それって、本当に子どもにとって良いことじゃないんです。
だって、日本ではそれを子どもから聴かないで行政や学校や親の都合だけで決めています。だから学校が楽しくないのです。
子どもだけでなく、公教育では教員にも教材や指導内容を決めることができません。
ただただ与えられたことをこなすだけの繰り返しなので、ちっとも楽しくありません。
だから、学校は「子どもたちがやりたい!」ってことでカリキュラムを構成したらいいです。そして、教員の独自性をもっと採用してそれを子どもが選べるようにしたらいいです。
子どもたちにとって楽しい授業、力がつく授業をしたら学校はもっと面白くなります。
ただ、課題はメッセージ、情報として伝えるだけでは現状を変えることはできません。大事なことは日本の教育環境をどのようにして変えていくか?という具体的な行動です。現実としては大きな学校を創るのではなく、あちこちにやりたい人、学びたい人たちが集まって「自由な学びの場」を創っていったらいいです。
少なくとも公教育の場で子どもの学ぶ権利を奪わない、学ぶ自由を奪わないでほしいです。
『子どもの学び大改革』出版記念トークイベントで保坂展人さん、リヒテルズ直子さん、汐見稔幸さんが学校の改革について語り合っています。(森沢 典子さんのFacebookより)
不登校は子どもが自分の身を守る手段
「不登校は子どもが自分の身を守る手段。学校に通えないのは、その子や親に問題があるからではなく、学校がその子に合っていないから。学校に行きたがらない時は、とにかく休ませて『家にいれば、何があっても安全』と言い聞かせてほしい」
「家やフリースクールなど、親や周囲の大人が、子どもが安心できる居場所をつくっていくことが大事」
不登校は「身を守る手段」 いじめ…?まずは休ませて