鳥取県教育委員会は徹底した感染予防対策を講じた上で3月18日より学校再開することとしました。
併せて、保護者に向けて教育長緊急メッセージを発しました。
学校再開の理由として「長期間にわたる休校により児童生徒の心身等への影響が現れている」こと「本県では現時点で感染が確認されていない」ことなどとしていますが、これって3月2日に一斉休校したときから考えられたことです。
突然休校にしたらどんなことになるか想定できたことじゃないですか。
それなら休校にする必要はなかったわけです。
一斉休校にしたのは休校の時は「総理からの要請」が理由とされていました。
「他県、他の自治体も休校にするからうちだけしないことにはいかない」というのが大きな理由だったのではないでしょうか。
自治体間で様子を見ながら「それならうちも」ではなかったのか?
私はそう考えています。
総理の要請はありましたが、それは要請であって決定ではありません。決定権は各自治体、地教委にあります。
確かに今後の予想もつかないことではありますが、急な休校によるこの学年末という時期の影響は十分想定できたはず。
この度の学校再開の理由として挙げられていることもその時点で十分に考えられることです。
自己の責任回避が優先し、自己判断ができない、自分たちで考え自己決定ができない、自己責任の覚悟ができていないことが問題だと思います。
「自ら考える力を育てる」ことを教育目標に掲げている教育機関が自ら考え判断し行動できない。それこそが大きな問題です。
さらに
「子どもたちの心身のケアに努めるとともに、学習の機会の確保等により、子どもたちの生活リズムを整えていくこと」
「保護者等が感染予防のため児童生徒を登校させない場合、欠席扱いとしない。」
とあります。
学校に行く行かないは保護者等の判断ではなく、子ども自身が決めることです。
子どもは安心して行ける楽しい場所であれば行きますが、自分の命や心身の健康が脅かされる安全ではないところには行きません。
それは子ども自身が判断することです。
学校の再開といっても19日は卒業生とその保護者のみの出席、連休も入るので学校に行くのは3日間のみ。
市内に感染者が出た場合、再度、臨時休業。
日数稼ぎのための休業、再開なのか?
学校はなんのために、誰のためにあるのか?
まったく中途半端な対応で学校現場は大混乱だわ。
子どもや親だけでなく、学校現場の教員も振り回されています。
こんな無茶苦茶な要請によって、文句も言わずに現場はてんてこまいしています。
そして、この機をチャンスと見て新しい試みをトライしている学校もあり、それが軌道に乗りかけているところもあります。
自治体判断ではなく、学校判断にしたらいいと思いますが、そんな覚悟のある校長はいないだろうなあ。
ただでさえ超多忙な学年末、「ベンチがアホやから野球できへん」といった江本の言葉を思い出します。
鳥取県教育委員会「新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休業中の県立学校の再開について」(3月18日~)
日数稼ぎのための休業、再開なのか? 学校はなんのため誰のためにあるのか?
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執筆者:azbooks