「不登校のススメ」の映画監督のどか君のお父さんのブログです。
校長先生から「クラスの保護者の方々から『のどかくんはどうして学校に来ないのですか?』といわれ、どのように説明すればよいでしょうか?」と聞かれました。
そこで、お父さんが説明をすることになったそうです。
そのときの学校の対応は・・・
「直接お伝えした方がよいと思うので説明する機会を作っていただければ私が説明させていただきます。」と言うと、校長先生は「いいんですか?それはぜひお願いします。」と喜んでおられました。
1学年1クラスしかない小さな学校でクラスメイトも15名ぐらい。
半年前にどこかから引っ越してきた子がいたはずなのに1ヶ月ぐらい来て来なくなって・・・
一体どうなってるんだろう?
と話題になっていたようです。
少し前に知り合いの方から「のどかくんが学校に行っていないことがこの前話題になっていて、隣の学校の方だったけど『義務教育でも行かせなくてもいいのかな?』って言ってらしたから『義務教育』の説明を私なりにしておいたけど知らない方もいるみたいねー。」という話を聞いていたこともあり、誤解のないように説明しようと事前に資料を作成しました。
のどかのように「本人の希望」のみで「不登校」を選択したケースはまだまだ少ないようですし、ほとんどの場合は「行こうと思っているのにどうしても朝になると身体の具合が悪くなる。」「無理に通学していて具合が悪くなる。」というケースのようです。
のどかのように「本人の希望」で「不登校」になる場合でも「安易に選んでいる」のではなく、「登校」「不登校」どちらもの良い点・悪い点を考えた上で「自分はどうしたいか決める。」という選択をしたということです。
「安易に不登校を勧めるのはよくない。」というご意見に対しては、「安易に登校を勧めるのもよくない。」とお話していきたいと思います。
学校に行く行かないは「子ども本人の意思」で決めていい
記事の中にもありますが、「現行の就学義務履行の督促の仕組み」の中には「出席させないことの正当な事由」の中に「不登校」も明記されています。
つまり、「不登校を理由に学校を休んで」も就学義務の不履行にはならないのです。
何の根拠もないのに「強制的に学校に行かせる」ことの方が問題なのです。
要するに、学校に行く行かないは学校が決めることでも親が決めることでもなく、「子ども本人の意思」で決めていいということです。
現行の就学義務履行の督促の仕組み 就学義務履行の督促について
さらに、現在は文科省は「不登校は問題行動ではない」とはっきりいい、各県教委にも通知を出しています。
この通知が学校現場で浸透していない、徹底できていないで学校に来ない子どもに対して「学校復帰」が目的となっていること、さらに「学校以外の場の重要性」をいいながらその具体的な措置が実行されていないことが大きな課題だといえます。
不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)