2月3日(水)のザ!世界仰天ニュースを見ました。
『字が読めない子どもたちの苦悩』誰にも理解されない孤独な苦しみ
明彦と母は自宅から車で40分の場所にある病院の精神科を訪ねた。
医師の前で自分の今の気持ちを語る明彦。
そして、ついにこれまで自分を苦しめていた症状をカミングアウトした。
「文字を読むことが難しくて、人より時間がかかってしまう」
母は息子の言葉に衝撃を受けた。明彦にとって一世一代の告白だった。
しかし、医師はそんな明彦の言葉にこう返した。
「受験が怖いからそう感じるだけ、強い気持ちを持って学校に戻りなさい」
この一言が明彦を絶望の淵に叩き落とした。
明蓬館高等学校 SNECでは、南雲明彦さんや東田直樹さんをはじめとする「スペシャルニーダー」を受け入れておられます。
そして、彼らは今では「自分のできること」で立派に社会貢献に取り組んでおられます。
素晴らしい生き方です。
障害があると知ったときは本人も親もショックです。
みんなと同じようにできない、他の人と違うことで自分を責めてしまうこともあります。
南雲明彦さんの場合も、自分で自分を責め苦悩の毎日を送っておられました。
さらに、障害についての知識も理解もない、心無い教員や医者の対応によって、ますます苦しめられることになります。
まずは、自分自身が障害を正しく知ることが大事です。
そして、「障害」に対する周囲の偏見を取り除き、理解を広げていくことが必要です。
確かに今の社会では、障害があることは不便なこともあります。
「障害」によってその人のできないことに目を向けるのではなく、できることに目を向け「社会的障壁」を減らしていくことによって障害は「障害」ではなくなります。
南雲明彦さんや東田直樹さんの生き方に学ぶことはたくさんあります。
障害があったり、病気などで「社会的障壁」のために困難を抱えこんで生き辛さを感じておられる人は多いです。
就学中の子どもだけでなく、社会に出てからも偏見や間違った慣習によって苦しめられている人もあります。
しかし、このような生き辛さを感じておられる人も、出会いによって考え方を変え、障害や病気に対する意味づけを変え、その後の人生を創っていくことができます。
南雲明彦さんも東田直樹さんも、理解のある人との出会いで人生を変えることができました。
そのためには、気軽に相談のできる環境を整備していくことが必要です。
今は医療や福祉、教育の分野で公的な専門機関や相談機関も設置されてはいるのですが、それが本当に機能しているとはいえません。
親身になって対応してくれるところもありますが、相談機関をたらいまわしにされて結局出口はみつからないままという人も少なくありません。
専門機関の担当者の理解もまだまだ十分ではありませんし、個々への支援となると課題も多いのが現実です。
当事者のために有効にはたらく各機関の連携も十分にできているとは思えません。
今後、もっともっと理解の支援の輪を広げていく必要があります。
当事者が声を上げられる環境作りのためにも、私たちももっと勉強をしていく必要があります。
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