教育

菊池桃子さん「将来に夢を抱く子どもたちに義務教育も担保できないのか」

投稿日:

桃子さん、がんばってますね。
”将来に夢を抱く子どもたちに義務教育も担保できないのか。
それで本当に義務教育と呼べるのか。”
桃子さんは家の近くの特別支援学校から
「教科書相当の知識が身につくか約束できない」
「家庭教師をつけては」
と言われたそうです。
鳥取の親の会でも、発達障害のある年長の子どもさんのお母さんから、こんな話を聞きました。
校区内の小学校に相談に行ったが、「校長の理解が得られなくて4月に入学するのはとても不安がある」ということで、親の会でも相談されていました。
そこで、市内の小学校を一校一校訪問して、直接校長、教頭と子どもさんのことを相談されたそうです。
しかし、その対応は安心するどころかますます不安が膨らむ一方だったようでした。
「わが子を安心して通学させられる小学校は市内にあるのでしょうか?」
という心境だったのです。
昨年11月の段階で、市内の小学校の中から一校だけ理解が得られた学校にたどり着かれました。
このように、時間をかけて実際に学校訪問を繰り返し、ようやく安心して子どもさんを入学させられる学校を見つけられました。
しかし、お母さんは
「今は理解があるかもしれませんが、学校長の移動があると、その後学校の対応がどう変わるのか不安があります。」
とおっしゃっています。
現在も、鳥取県内の学校も発達障害など困り感のある子どもさんに対する理解も対応の仕方も大きな差があります。
今回のケースも当事者の保護者が自ら動いてようやく安心できそうな学校を見つけることができたということです。
しかし本来なら、市教委が窓口となって個々の子どもの実態に合った学校を紹介すべきことです。
というか、すべての学校で個の実態に応じた支援ができるようになっていなければなりません。
残念ながら、これが鳥取県での「公教育」の今の実態です。
県教委主催で「子どもの明日を語る会」が毎年行われていますが、そこでも保護者からの切実な訴えが毎回出されています。
しかし、実情はほとんど進展していないといってもいいです。
4月からは「障害者差別解消法」が施行され、社会参加を妨げている「社会的障壁」を除去するための「合理的配慮」に取組んでいくことが決まっています。
新入学を目の前にしたこの時期に、教育行政および学校現場でどのような準備が整えられているのか、多くの保護者は不安を抱えておられます。
桃子さんのように、当事者が声を上げていかない限り「合理的配慮」がされることはありません。
学校環境を変えていくためには、行政に任せるだけでなく、当事者や私たち保護者の行動いかんにかかっています。
すべての子どもたちに平等な教育環境を整え、安心して通うことのできる学校を作っていくのは私たち一人ひとりなのです。
桃子さん、これからも応援していきます。
菊池桃子さん、1億総活躍で注目 「多様性への理解を」
http://www.asahi.com/articles/ASHDV038HHDTUTIL06R.html

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

「不登校」ではなく「脱学校」で主体的な学び方を作る

「登校、不登校、再登校、非登校、脱学校」そのどれを選んだっていいんです。 学校に行くとか行かないとか、どうだっていいんです。 「学校に行くのが正しい」のでも「学校に行けないから悪い」のでもありません。 …

心を開く糸口「まずは本人の価値観にチャンネルを合わせていくこと」谷口仁史

昨日は、米子であった不登校・ひきこもりの親の会「つながろう会」主催の谷口仁史さんの講演会「不登校・ひきこもり 訪問支援からみえてきたこと~子どもの心と命を守る~」に参加しました。 谷口さんの「子ども・ …

学校再開絶対反対!「学校再開へ3密避ける」のは絶対無理!

来週から新学期が始まろうとしているけど、絶対無理だわ。 この状況下で学校再開なんてあり得ないでしょう! 子どもや教職員の健康の保障なんて誰もしてくれないでしょう。 「学校再開へ3密避ける」っていうけど …

教員が子どもをいじめの加害者であることに気づいていますか?

先日の「いじめフォーラム」でも発言したのですが、「いじめを許している存在」いじめの加害者は学校現場の教員です。 子どもがいじめの加害者になっているだけでなく、強い立場にいる複数の教員が弱い立場の教員を …

学校はこわいところだった、今それがもっとこわいところになっている

コロナによって、9月入学・新学期の議論、土曜授業、夏休み短縮、各種大会中止など、子どもたちにも大きな影響が出ています。 しかし、こうしたことは、政治家や官僚、文科省、教育委員会など大人が勝手に議論した …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料