暮らし

生きることは評価されることではない、必要なのは「無条件の共感」である。

投稿日:


生きることは評価されることではない。
「褒めて育てよう」という人がいるが、褒めることは、上手い下手、勝ち負け、出来不出来など、他者に優劣をつけて評価すること。
親が子どもに、教員が生徒に、上司が部下に優劣をつけて評価することだ。
みんな一人ひとり違うのが当たり前なのに、無理矢理同じ土俵にあげられて基準を決められて優劣を判定される。
これでイジメが起こらないはずがない。差別が生じないわけがない。
学校という場所は本人は求めていないのに、常に他者評価される。そしていつの間にか「よい評価」を得ることが生きる目的になってしまう。それが死ぬまで続いていく。
私たちは産まれた瞬間からそんな評価の中で生かされている。
生きるために必要なことは褒められることではない。無条件で他者に共感してもらうことです。
新年度、学校生活に違和感を感じている子どもたちがいると思います。
新入社員として戸惑っている人もいると思います。
あなたの感じた違和感や戸惑いは正しいよ。あなたがそう感じることは間違っていないよ。
自己満足がいちばんいい。
わがままにテキトーに生きるのがいちばんいい。
それに共感してくれる人は必ずいるから。

「勝ちと負け」
東京オリンピックは開催方向のようだが、アスリートからの発言は皆無に近い。勝ち負けという世界で生きてきた人は、勝ち負けで自分を評価する癖が付いている。
評価の対象がないことは、アスリートにとっては自分の存在価値の否定にも繋がることだと言っていた友人もいる。
勝ち負けが全てではないのは、誰もが知っていること。なのに人は様々な面で勝ち負けで評価し、自分の価値を見誤ることで、人生を翻弄される。
足が速い人が憧れの存在であり、いつも百点を取る生徒が先生から評価される。学校という思想的な団体の中で幼い頃を過ごせば、当然、そのような間違った価値観で生きることになる。
大人になっても評価に引きづられる。役職や職業や収入や、下手すれば車やバッグの価格で評価してしまうのだから、なんとも悲しい価値観である。
勝ち負けはイジメにも繋がる。Twitterはイジメの構図で成り立っている。目立つ者を攻撃する事で、自尊心を守る。自分が目立たないことが敗北だと捉えるからであろう。
僕は人を評価しない。講座の生徒であっても決して評価しない。僕が評価したところで、単なる個人的なレッテル貼りにしかならず、褒められても褒められなくても、生徒の知識力アップには繋がらないのを知っている。
褒めて育てるというのは、僕は懐疑的である。叱って育てるのが良くないのは事実だが、褒めるということは勝ち負けを意識させることでしかない。上手く行こうが失敗しようが、本人がどう思っているかが大事で、必要なのは同意なのである。
生き方に勝ち負けなどない。どんな人でも苦しみ、悲しみ、悩んでいる。その反面、どんな人でも喜び、感謝し、人を愛している。それだけでいい。それだけで十分なのである。
自分を評価することを手放してみよう。すると、他人と比較することが馬鹿馬鹿しくなってくるはずである。自分がやりたいことを、ただひたすらやればいい。評価から解放されると、必ず幸福に生きられる。
所詮、人生なんてそんなものだ。あ、おはよう。

引用元:岡本 よりたかさんのブログ「価値と負け」より

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-暮らし

執筆者:

関連記事

親の正論はいらない 家を子どもの安全基地にする

昨日は親の会でとっても素敵なことがありました。 子どもさんが夢に向かって歩んでいる、自分の目標に向かってがんばっている。そしてお母さんがそれを楽しそうに語り、楽しそうに応援している姿。 その姿を見て「 …

コロナ騒ぎのお陰でよくなったこともあるんじゃないの

この度のコロナ騒ぎ、メディアは不安とマイナス面ばかり取り上げているけど、コロナのお陰でよくなったこともある。 中国が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために打ち出した厳重な対策のおかげで、大気汚染が改 …

2022年のテーマ「断」、今年もそれを実行できた一年だった

2022年のテーマは「断」「本気」で「断つ」としていましたが、今年もそれを実行できた一年となりました。 サブテーマは「自由」「捨てる」「身軽」「適当」。 脱力、脱常識、脱情報、脱普通、あるがまま、あり …

「新型コロナウイルス感染症に関する倉吉市人権尊重宣言」にも違和感

「新型コロナからみんなを守る鳥取県民宣言」で感じる猛烈な違和感にも書きましたが、鳥取県に続いて倉吉市まで? これに限らず、このような「正論」をキャッチコピーした啓発活動には当事者意識が感じられません。 …

このどこがチャリティー番組なのでしょうか?

嵐5,000万円、森三中・大島1,000万円 24時間テレビの予算は総制作費が4億2000万円、CM収入合計が22億2750万円。 募金した人が、出演者のギャラを負担させられてる。 7月30日発売の「 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク