教育

日本の「特別支援教育」は排除と隔離の論理で進んでいる

投稿日:2019年7月22日 更新日:

発達障害を治すことはできません。
発達障害を治す必要もありません。
それはその子の「特性」だから。
「その子」は「その子」のままで変わる必要もありません。
でも、発達障害について理解することはできます。理解とは「発達障害」というレッテルを貼ることではありません。
その子の「困っていること」を知り、その障壁を低くするためにその子の周りの環境や対応のしかたを変えることはできます。
それによってその子の特性を伸ばすこともできます。反対に不適切な対応によってその子の困り感を増やしてしまう場合もあります。
発達障害を「理解する」とはそういうことです。
今の日本の「特別支援教育」は排除と隔離の論理で進んでいると思います。
そして、その目標はすべての子どもを「普通に治す」こと。そもそもこの考え方が間違いです。差別感があります。
親はわが子が「普通」の子と同じようになることを望み、学校では「普通に治す」指導を行う。
みんなが違うことが当たり前。なのにそこに「差」をつけて枠の中に閉じ込めようとして管理する。
そのために「発達障害」というレッテルを貼る。そして、親や教員のいうことを聞かない、子どもが落ち着かないから投薬によって治療って?
どう考えてもおかしいでしょ。
大切な視点と目的が忘れられているような気がします。
発達障害の息子を「治す」ために費やしたお金は莫大な無駄 (発達障害ニュースのたーとるうぃず)

ADHDを障害や病気と診断せず、才能へと導く方法を米の心理学者が発表

よってたかって子どもの「特性」をつぶして自己肯定感を下げている親、学校、専門家、医者。
大人にとって都合が悪いことは「わがまま」「甘え」「怠け」と捉えられる。
親、学校、専門家、医者は子どもたちにとってどういう存在なのか?
今一度しっかり考えてみる必要があると思う。
ADHDを障害や病気と診断せず、才能へと導く方法を米の心理学者が発表

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

広島の中学校で自殺した生徒「どうせ言っても先生は聞いてくれない」

自殺した生徒は、「どうせ言っても先生は聞いてくれない」と保護者に話していたそうです。 この生徒は、長い間どんなに苦しんでいたかと思うと、ほんとうに心が痛みます。 生徒が専願での高校進学を望んでいたのに …

自由に遊べない 「個性と同調圧力」の間で揺れる日本の子どもたち

学校の中では出る杭は打たれろということわざの通り、みんなが同じになるように教育されてきたのに、 働くタイミングで急に、他の人にはない強みや個性という部分にばかり目を向けられ、自分で考えて仕事を生み出せ …

ビジネス英語の8割は中学英語で通用する

ビジネス英語の8割は中学英語で通用する。 非常に丁寧な依頼文も、中学英語だけで表現できます。 お目にかかれてうれしかったです。 「うれしかった」という気持ちを、言葉で伝えましょう。 http://ww …

「不登校の子どもの権利宣言」を知っていますか?

「学校があると知っていたら、生まれてくるんじゃなかった」 不登校の子どもたちは、子ども間の理不尽な暴言・暴力、教師の無理解な上辺だけの対応、一律的な学習評価など学校生活で傷つき、教室での居場所を失った …

中学校に行っていなくても高校受験に合格できるのか?

そろそろ進路のことが気になる時期になりました。 特に学校に行っていない子の親御さんは心配になっておられるのではないでしょうか。 「中学校には行っていない、勉強もしていない。うちの子は高校に行けるのだろ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク