そろそろ進路のことが気になる時期になりました。
特に学校に行っていない子の親御さんは心配になっておられるのではないでしょうか。
「中学校には行っていない、勉強もしていない。うちの子は高校に行けるのだろうか?」
中学校に行っていなくても高校受験に合格できるるのか?
答えは「YES」です。
ただし、中学3年時の出席日数と内申点については、ほとんどの都道府県で合否に大きく影響します。
出席日数がどうしても関係してくる都道府県の場合は合格率はかなり低くなります。
「中学校に行っていなかった子」の方が「中学校に行っていた子」よりも入試の点数は高いのに合格できない。
公立の高校入試の場合はこれが現実としてあります。
中学校に行っていなくて、定期テストも受けていない場合は「内申点」はつけられないために、高校入試の点数のみで勝負しなければなりません。
そのために、入試でいくら高得点を取ったとしても内申点との合計で合否が決められるために、残念ながら合格する可能性は低いです。
内申点と学力テストの点数の配点割合など細かい仕組みについては都道府県や高校によって違います。
ですが、高校に入る方法はいくらでもあります。そのどこへ行くかは本人が決められます。
高校卒業資格を取るにもいくらでも方法はあります。そうやって大学にも進学することもできます。
最も大事なのことは本人がどうしたいかです。
高校や大学に行くことだけが目的になってはいけません。
自分はどう生きるのか、そのための「手段のひとつ」が進学だと考えたほうがいいです。
その選択肢はたくさんあり、そのどれを選ぶかも本人が決めることです。
さまざまな生き方があるのですから。
ただ、現実としては親御さんの不安は大きいいですから、参考になればと思います。
詳しいことはこちらにまとめています。
中学校に行っていなくても高校に行けますか?進学できますか?
進路は最終的には本人が決めることです。
進学を前に本人が考えていることは、人生において大事なことを考えているということです。
「行かない」という選択肢もあります。
フリースクールに行けば「出席扱い」になる場合もあります
中学校に通っていない場合は「出席日数」がカウントされません。そのために「年間30日以上欠席した場合には不登校」というレッテルが貼られ、それが内申点に影響します。
しかし、フリースクールに通う子どもの出席認定は、小・中学生については1992年から、高校生についても2009年から実施されています。フリースクールに通うことを在籍校の出席扱いとするかどうかは在籍校の校長先生の判断に委ねられ、校長先生がそのフリースクールが「不適切」だと判断しない限り出席扱いになります。
つまり、地域の中学校に在籍はしていても欠席扱いになりますが、フリースクールに通うことによって「出席扱い」になるということです。
文科省資料 「不登校の児童生徒への支援について」
不登校児童生徒の中には、教育支援センター(適応指導教室)やいわゆるフリースクールなど、学校外の施設において相談・指導を受けている者もおり、このような児童生徒の努力を学校として適切に評価し、学校復帰などの社会的自立を支援するため、小・中・高等学校の不登校児童生徒が学校外の機関で指導等を受ける場合について、一定要件を満たすとき校長は指導要録上「出席扱い」にできることとしている。
資料4(その2) 不登校の児童生徒への支援についてより
フリースクールとは?不登校の子どものための授業内容、費用や利用方法、在籍校の出席認定について解説
不登校からの進路選択 言えない重圧と親にできる支え