教育

橿原市立中学校生徒自殺に関する調査報告書は無責任だ

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奈良県橿原市畝傍中学校で2013年3月に中学1年の女子生徒が自殺した件。
学校側は「自殺は家庭内の問題」と主張、市教育長は、いじめと自殺との因果関係は「低い」と否定していました。
そこで、自殺した女子生徒の父親が
「学校がいじめを見逃したことが背景にあるのでは?中立な立場の専門家の力を借りて真相を知りたい」
として調査委員会による調査を要求していました。
それが、2015年12月28日にホームページに掲載されました。
報告書の黒塗り部分が多すぎます。
公開できる範囲で黒塗りなどない報告書であるべきです。
最後の一文
「本件について広くお知らせをし、橿原市だけでなく全国で二度とこのようなことが起こらないことを願います。」
もまったく責任感を感じられません。
いじめ対策への「提言」も具体性に欠けています。
学校教育の制度や公教育のありかたに関することが一切触れられていません。
この報告書も、他人事として片付けられているとしか思えません。
橿原市立中学校生徒に係る重大事態に関する調査委員会による調査報告書について
http://www.city.kashihara.nara.jp/gakkokyoiku/20150423houkokusyo.html

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