教育

鳥取県いじめ問題対策連絡協議会議事録を問う

投稿日:

「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった。なにもていこうできなかった」。手記は当時をそう振り返った。
市教委の第三者委員会の調査によれば、小学5年の5月、食事代や交通費も含めて1回5万~10万円の費用を10回近く負担した。児童2人に、一緒に遊ぶためのエアガンを買ったこともあった。男子生徒は親の現金を持ち出していた。黒沢弁護士によると、総額150万円に上るという。
「お金もってこいと言われたときすごいいらいらとくやしさがあったけど、ていこうするとまたいじめがはじまるとおもってなにもできずにただこわくてしょうがなかった」「ばいしょう金あるだろと言われむかつくし、ていこうできなかったのもくやしい」

これまでに何回同じような「謝罪会見」があったでしょう。
関係者は何回過ちを繰り返すつもりなのでしょうか!
市教委は学校の対応の遅れを陳謝したといいますが、関係者が本当に気づいていなかったのでしょうか?
市教委の第三者委員会もきちんと機能しているのでしょうか?
事後処理で対応しても遅すぎます!
気づけない体制があるとしたら、それを即刻改善すべきです。

いじめを許さないとはどういうことか?

「いじめを許さない」っていうだけではいじめはなくならない。
被害者は学校へも行けず毎日震える思いで過ごしている一方で、加害者は何事もなかったように学校へ通い、普段と変わらない暮らしをしています。
「いじめを許さない」ってどういうことなのか、あなたは、特に教育関係者は分かっていますか。
「いじめとはなにか」という初心者講座をいつまで続けるのか?
毅然とした対応とは具体的にどういうことなのか、あなたは、特に教育関係者は理解して本気で行動していますか?
いじめを見てみぬふりをする欠陥がそのまま放置されていることが問題なんです。
このような事態が放置されていることは、倉吉こども未来フォーラム「いじめを許さない」とはどういう意味?にも書きましたが、こんなこと、絶対に許せない!

9割近くの児童生徒がいじめの被害者にも加害者にも

国立教育政策研究所の調査によると、9割近くの児童生徒がいじめの被害者にも加害者にもなっています。
その現場となっているのが学校であり、その背景もまた学校での人間関係やストレスがその主な要因となっています。
その要因を放置したままでいじめを解決できるはずがありません。
今年度も7月14日に第1回、11月7日に第2回鳥取県いじめ問題対策連絡協議会が行われています。
鳥取県のいじめの現状と課題、具体的ないじめの解決方法について、どんな話し合いが行われてたのか知りたいです。
平成27年開催の分はこちらで見ることができますが、関係者が「さらに検討し」「努力する」というだけではいじめの解決にはなりません。
ここにいじめに対する「甘さ」が見えます。
会議ではなく、今すぐ取り組むべきことです!
・第2回いじめ・不登校対策本部会議会議録(ワード)
・第2回鳥取県いじめ問題対策連絡協議会会議録(ワード)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

PTAや町内会をなくしたらどうなるかやってみたらいい

今日は新年度最初の参観日とPTA総会の学校が多かったようです。 これPTAだけじゃないです。 強制的に動員したってやる気のない集団なので全然楽しくないですよ。 PTAは任意団体なのですが、実態とかけ離 …

なんとかして子どもに宿題をやらせたい!親御さんへ、子どもにやる気を起こさせる方法

私は個人的にいろいろな相談を受けていますが、その中に多いのがこれです。 「子どもが宿題をしない、どうしたらするようになるでしょうか?」 親御さんにとってはかなり心配のようです。 私は、「やらされる勉強 …

人とは違う感性を持っているのはすばらしい!子どもに教えたい「二重基準」を持つ重要性

人とは違う感性を持っているのはすばらしいことです。 学びはもっと自由でいい。 学校の授業も答にたどり着くプロセスの方が大事で、答は覚えなくてもいいので、答を導く考え方を学習することが目的にならなければ …

発達障害の栗原類さんが輝ける場所をみつけられた理由とは?

2015年、ADD(注意欠陥障害)であることをカミングアウトしたモデルで俳優の栗原類さんが自伝的エッセイ『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』を発売しました。 中学時代にいじめられて2週間 …

子どもはなぜ学校に行くのか?行かされているのか?

教員になって様々な子どもたちと過ごして5年くらい経ったころに出会った本があります。 子どもはなぜ学校に行くのか―子育ては「個育ち」 「子どもはなぜ学校に行くのか?」 「子どもたちは本当に喜んで学校に来 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料