教育

学校側のいじめの事実を隠すという構造こそが問題

投稿日:

学校側は「いじめられている事実は確認されていない」といっていますが、本当でしょうか?
知っていても見てみぬふりをしていたか、対策を講じていたが解決に至っていなかったと考えられます。
事実を隠すという仙台のいじめ自殺と全く同じ構造がここにもあります。
自殺のあとで、いじめの現場を見聞きした生徒は80人いたことが分かったというのですが、それに気づかないほうがどうみても変です。
生徒からのSOSが届かない、気づかない学校組織のありかたに問題があります。
それに気づけないほど大変な事情があるとしたら、そこを解決しなければなりません。
いじめは学校だけに責任があるわけではないとは思います。
プライベートなことなどもあって外部には出せないこともありますが、学校が問題を抱え込むのもよくないです。
また、学校としては「できません」「できていません」とは言えないので、どうしても隠そうとしてしまいます。
かつて、私は保護者として個人的に中学校と話し合いを持ちましたが納得のいく説明が得られなかった経験があります。
そういうこともあって、学校への不信感につながっています。
そして、仙台や名古屋、千葉など全国各地で起こっているいじめによる自殺への対応の仕方は問題があると思います。
これも報道を通じてのことなので、どこまでが真実なのかもわかりません。
鳥取市立気高中の自殺についても心配です。
「学校が悪い、家庭が悪い、制度が悪い」といい合っているだけでは何の解決にもなりません。
学校だけに責任を押し付けるのではなく、もっと保護者への協力を求めたり理解してもらえるような対応も必要ですし、保護者はもちろん地域住民ももっと学校に関心をもつ必要もあるのではないでしょうか。
学校だけで問題を抱え込むのではなく、保護者、地域、各機関の連携をもっと進めていく必要があります。
本当の意味での連携がまだまだ不十分です。
本当にいじめが確認できていなかったとしたら、「いじめに気づかない、気づけない」環境を変えていかない限り、子どもの命は守れません。
「名古屋市教委「十分つかめず」 中1自殺「いじめ見た」」
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20151106/CK2015110602000053.html?ref=lcrk

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

「不登校を許さない社会」が子どもたちを追い詰めた

フリースクールへ通っているのは、学校へ行っていない子どものうちのごく少数。 1つ目は、フリースクールの数が足りない。 2つ目のハードルは経済的な理由。 3つ目は、心理面のハードル。 学校へ行くのはハー …

文科省・鳥取県教委の考える「不登校児童生徒を支援する上での基本的な姿勢」

平成28年9月14日に文科省から県教育長宛に出された通知があります。2年前のことです。 不登校児童生徒への支援の在り方について(通知) 「不登校児童生徒を支援する上での基本的な姿勢」として ・不登校を …

鳥取県でも不登校の子どもたちを受け入れる体制や支援は不十分です

不登校は問題行動ではなく、それぞれの子どもにあった学び方が受け入れられる必要があります。 しかし、鳥取県の現状では学校か家の他に行くことのできる所は少ないです。 また、学校以外には行く場所が少ないため …

不登校の理由は子どもの数だけ理由があるのだからまずは寄り添うこと

毎日新聞の朝刊のコラムを執筆された小国綾子さんの投稿です。 前にも書きましたが、子ども本人と学校の回答で大きな違いが出たのは不登校の理由。 「教職員との関係」を挙げたのは、学校回答の調査ではわずか1. …

日本の学校教育は「前産業時代に特化した時代遅れの教育システム」である

文科省や教委は「すべての児童生徒が来れる学校作り」を掲げていますが、それは不可能に近いです。実行は無理です。 子どもが学校に合わせるのではなく、学校の方が子どもの実態に合わせるという考えでなければなり …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料