高校に行くことに「意味」はない。
成毛 ぼくは一人娘がいるけど、小中高を通じて一回も塾に通わせたことがない。大学受験の時は近所の大学生が教えに来ていたけど、それは娘が自分の小遣いで雇っただけのこと。学費は別として、進学指導にカネを払ったことはないんです。よくよく考えたら、学校もいまの時代とはまったくミスマッチな教育をしていて、バカみたいに思うことが多かった。
堀江 高校に行く意味はまったくないですよ。そもそもぼくが『ゼロ高』を作ろうと思ったのも、いまあるような高校に行く意味がないことをもっとみんなにわかってもらいたいという狙いがありますから。本当は小学校から作りたかったんだけど、いろいろ手続きが面倒ですぐにはできないので、まず高校から始めた。高校が成功したらそのまま、中学、小学校とやっていきますよ。
成毛 小学校の教育もひどいもんね。娘が小学校のとき受けたテストで、信濃川の支流の名前をかけという問題があったんだけど、そんなものは学習じゃなくて、クイズだろうと。ほかにもクイズみたいなくだらない問題がたくさんあって、実社会では何の役にも立たないことを子どもたちはただ暗記させられている。
とにかく自分の好きなことを飽きるまでやったらいいです。
それが主体的に学ぶということです。
まあ絶対に無理だろうけど、とりあえずセンター試験をなくしてみたらいいです。
そうしたら大学はもっと面白くなるし高校でも自分のやりたいことに熱中する生徒がもっと出てきて面白くなります。
それができないなら、学校に行かないで自分のやりたいことをやったらいいです。
とにかく、受験目的の勉強はやめたらいいです。
好きなこと、夢中になれるなにかがあると、毎日がワクワクでいっぱいになります。明日が来るのが楽しみになります。
「もっと知りたい、もっと勉強したい!」と探究心がどんどん湧いてきます。学校もそうなったらいじめも不登校もなくなります。
せわあない。
そうせえ。
ホリエモン(堀江貴文)×成毛眞「これからの『教育』の話をしよう」