不登校対応についての私の考え方についてまとめておこうと思います。
子どもが不登校になったら、「親はそっとして何もしないで待つ」という考え方には賛成しかねます。
「何もしない」というのは、文字通り何もしないことになり、そこからは何の変化も起きません。悪い方向にはいかないかもしれませんが、良い方向からも離れていく場合があります。
安心して過ごせる居場所と環境を用意する
また、(無理して)学校に行かせようとすることが最善の策ではありません。
学校復帰だけを目的とするのではなく、家庭内が安心して過ごせる「居場所」としてあることが第一です。
「居場所」とは空間としての場所だけでなく、両親や祖父母など「人との関係」も指します。
はじめのうちは学校との関係も気になると思いますが、まずは「居場所」の確保が重要だと考えています。そのうえで、学校や諸機関との対応や関係作りを進めていくのがいいです。
そこで、子どもが不登校になったら、まず子どもが家庭内で自分を受け入れてくれて、安心して過ごせる居場所と環境を用意することが大切です。
親が一人だけで悩まないこと
次に、親が一人だけで悩まないことです。
まずは子どもの担任との接触になると思いますが、ここでも「子どもの思い」を受け止めてもらうことが大切です。
学校側としては、すぐにで登校させたいという思いが強いですが、まずは子どもがどんな思いでいるのかを伝えること、子どもの思いが分からなければ、日常どのように過ごしているのかを話すだけでもいいです。
「何とかして登校させたい」という思いは親自身も強いと思いますが、学校へ行く行かないはちょっと置いといて、今の子どもの状態を見守ることを最優先にして、学校とも対応していきましょう。
そして徐々にエネルギーを溜めて、暇を持て余してきた頃にようやく外に出ていきます。
外部での人との関わりに喜びを覚え、自分でも社会で受け入れてもらえる、自分もやっていけるという自身を少しずつ取り戻してきてから、学校復帰するかどうは親が決めることではありません。最終的には子ども自身が決めることなのです。
対応の仕方も個々の状態によって異なりますが、「5つの回復段階に応じたその子に合った不登校支援」にも書きましたが、段階に応じた受け止め方と対応の仕方も大切です。
不登校の渦中にいるときには、子どもも親もパニック状態にありますので、自身を客観的に見ることは難しいです。
ですから、ある程度の見通しを持って、「今自分たちはどのような状態に置かれているのか」を知ることで少しは不安も軽くなるのではないかと思います。
次は、不登校の子どもへの対応でやってはいけないことです。