教育

鳥取県内の小学校で平成30年度から英語授業の強行実施の問題点

投稿日:

いよいよ鳥取県内の小学校では、課題が山積みのまま英語の授業を強行実施することが決定しています。
はい、これは決定事項です。
「教科化」ということは、「教科書」が作られて担任が「評価基準」をもとに点数、成績をつけるということです。
通知表にも「英語」そして「道徳」でも「1・2・3」とか「A・B・C」とかの3段階(5段階)評定がつけられます。
いったい誰のための、何が目的の教科化なのでしょうか?
まだ準備が整っていないのに、なぜ、県内の学校で「先行実施」するのでしょうか?
まだ「教科書」も「評価基準」もないのに、どうやって成績を判定するのでしょうか?

小学校の英語学習の4つの問題点

多くの問題点がある中で、私が特に問題視しているのが以下の4点。
1.子どものニーズから教科になったのではない
  子どもたちが学校で英語を勉強したい、点数をつけてほしいと思っているのか?
2.教員の多くは教科化には反対している。そもそも指導ができない。
  英語も書けない読めないしゃべれない。
3.授業時間の確保がほぼ不可能
  時間割の中にはこれ以上入れることができない。
  時間割を減らすことをしないで増やすばかりでは、子どもと教員の負担を増やすだけに終わる。
4.担任が評価できない。
  そもそも英会話ができない教員が評価するなんて、かけ算やわり算ができない者が算数の点数をつけるようなもの。
  
子どものニーズではなく、文科省や教委の一方的な押し付け英語はやるべきではありません!
押し付け英語では、これまでの中高6年間でやっていた英語と同じ結果になることは目に見えています。
ともあれ、まずは英語の教科書と評価基準を見てみたいです。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

アクティブラーニングとは課題設定と何を学ぶのかという目標を明確にすること

今アクティブラーニングが注目されていますが、私が中学生のときはすでに「それに近い」学習をしていました。 それを学校では「自主共同学習」と呼んでいて、多くの先生方が全国から視察に来ていました。 授業の終 …

「学校に行きたくない」自分の子どもからそう言われたら・・・

国の調査では山形県内の不登校の数が昨年度、過去最多に。 一方で、その数には現れてこない課題も、取材から見えてきました。 「学校に行きたくない」自分の子どもからそう言われたら…? 実際に、子どもから「学 …

魔法のプロジェクト2015 ~魔法の宿題~

「今回、法律に規定された合理的配慮は“障がい者を特別扱いすることが平等”という考え方。 必要かつ適切であれば特別扱いを認めよう、教育を受ける権利も認めよう、という価値観だ。 教育や入試でのICT利用が …

「16歳の教科書」を「教科書」にして学び合う 学ぶことの本質とは何か?

「ドラゴン桜公式副読本」ということで、10年前に買った「16歳の教科書」を読み返しています。はい、漫画「ドラゴン桜」が出発点です。 読んでみるとなかなか面白い、そして結構「いいこと」が書いてある。 い …

不登校の理解と支援のための『あした、また学校で Ⅲ』の実行力を問う

平成27年3月に鳥取県教育委員会・いじめ・不登校総合対策センターが作成、発行した不登校の理解と支援のための教職員研修資料『あした、また学校で Ⅲ』を全面改訂し、「不登校の理解と児童生徒支援のためのガイ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク