平成25年倉吉市内全児童生徒の「土曜授業」に関するアンケート結果です。
平成26年、平成27年の結果は公開されていません。
https://www.city.kurayoshi.lg.jp/p/gyousei/div/kyouiku/gakkou/
・現在の土曜日の過ごし方について
充実している 53.6%
充実していない 14.9%
・土曜日に授業をしたほうがいい 51.3%
どちらでもいい 25.1%
しないほうがいい 23.2%
・土曜授業を「したほうがいい」理由(複数回答)
ゆとりをもって学習できる 71.4%
有意義に過ごせる 48.0%
学力向上する 40.8%
ふるさと学習をさせたい 6.3%
・土曜授業を「しないほうがいい」理由(複数回答)
今でも有意義に過ごしている 62.0%
部活の時間が減る 27.4%
塾に行けなくなる 19.3%
家族との時間が減る 60.0%
子どもの負担が増える 31.5%
この中でも、以下に注目しました。
・土曜日の授業は、賛否が半々
・学校でのふるさと学習は必要ない、家庭や地域でもできる
・今でも有意義に過ごしているし、大事な家族との時間が減るのでやめてほしい
倉吉では歴史や文化を土曜登校日に指導する計画にしていますが、その効果は疑問です。
地域の人を巻き込んだ授業展開のようですが、一方的な「やらされる学習」や「押しつけ授業」では逆効果です。
まずは親の世代が体験を通して学ぶこと、そして「倉吉っていいよね。」
と感じることが大事。
ふるさと学習は、地域や社会教育の充実で可能です。
そうすれば、親から子、祖父母から孫に継承することもできます。
なんでもかんでも学校に押し付けられては、激務に追われている教員も大変です。
ふるさと学習について、戦略会議では話し合うこともされていません。
倉吉市だけのことではありませんが、子どもの実態や保護者の意見を考えると、土曜授業には疑問があります。
多分、「大人の理由」から始まってしまったというのが本音でしょう。
以下、アンケートから抜粋
【土曜授業に反対:小学校保護者】
・家庭でのふれあいの時間も増え、喜んでいる人もいる。
土日は家族で過ごす日にして欲しい。
・スポ少の試合、ピアノ練習、手伝い、家族で買い物等平日にはできないことをしている。
・私たちの地域は活動が盛んで子ども達は有意義に過ごしている。
「ふるさとを愛すること」は親が教えればいい。
・学力低下改善、授業時間数確保のための実施ならわかるが、「ふるさと学習」はわざわざ学校でしなくてもよい。
・休日の過ごし方は親に責任を持たせて欲しい。
何か活動することだけが有意義な過ごし方ではないと思う。
・土曜日の休みは心の休養として必要。
これ以上子どもの負担を増やさないで欲しい。
・土曜日に通院ができて仕事を休まないでよいのでこのままがよい。
・土曜日にあるイベント等に参加しにくくなるのは残念。
せめて市内一斉同一日にして欲しい。
・土曜日は、休日としての予定がすでに入っている。
生活が変わるのでやめて欲しい。
・学校の授業を増やすより、地域の活動を増やして欲しい。
公民館や社会教育で子ども対象のものを充実させるのが先。
・教員の負担が増えるのでよくない。
【土曜授業に反対:中学校保護者】
・子どもなりに2日間の休日を有意義に使っている。
・土曜日が休みなのであれば、その時間を有効に使うことを皆が考えた方がよい。
・土曜日も授業となると負担が大きくなって疲れた子どもが増えるのではないか。
・ゆっくり休養をとる時間も必要。
・現在主体的に諸活動に取り組めている子どもを対象に含む実施方法には反対。
参加する子どもに選択権を与えることが大切。
・ゆとり教育の失敗から学力向上への補強授業ならいざしらず、ふるさと学習をあえて学校で授業として行う必要性は感じられない。
・「家庭や地域、社会で教育する」という理念が後退する。
一部に責任を押しつけず、社会全体でもっと子どもの教育に責任を持つ体制をつくるべき。
・社会教育の充実や家族の教育力を高める取組で解決していく努力がまずなされるべき
・現場の先生の声をもっと重要視して進めて欲しい。
授業時間を増やすことより、授業等工夫を入れることが大事。
なんで土曜日も無理やり学校にいかなきゃいけないの?
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執筆者:azbooks