教育

一斉休校で全国学力テストだけが延期されるというのでは理屈が通らない

投稿日:2020年3月18日 更新日:


毎年4月に行われている「全国学力テスト」、学力テスト直前1ヶ月間が休校になり、今年のテストはいろんなことを検証することができると思う。

教育界において長らく論議をよんでいる全国学力テスト。来年度もまた例年と変わらぬかたちで実施されるべく、着々とその準備が進められている。全国学力テストにおいては、自校の平均点を一点でも上げるために、毎年子どもと教員は授業や宿題をとおして、事前対策に多くの労力を割いている。その結果いま学校では、学力テストの目的とは大きくかけ離れた事態が起きている。

全国学力テスト 直前に過去問くり返し 子ども・教員に負担 継続か、廃止か、抽出式か
休校になった3月分の未履修の教科書内容を新学年で学習するという自治体も出てきているようですが、学校は再開されているにもかかわらず、全国学力テストだけが延期されるというのでは理屈が通らない。
準備不足を全国学力テストの延期理由にするならば、それこそ本末転倒である。
学力テストの準備(受験勉強)のために授業時間を使う。まったく本末転倒です。

一斉休校の影響で、学校が全国学力テストへの対応ができていない状況である。テスト結果の順位をめぐって全国の自治体、学校が躍起になっているのは周知の事実でもある。そのため学校では、過去問題に取り組ませるなどの「テスト対策」が当然のように行われている。
 一斉休校のために、そのテスト対策が順調に行われていない。準備不足のまま全国学力テストに臨まなければならないわけで、順位を気にする自治体や学校にしてみれば不本意であるにちがいない。準備不足のために順位を下げる可能性もあるわけで、延期してもらいたいと考えているかもしれない。

延期で全国学力テストの正体がバレてしまうのか
令和2年度全国学力テスト4月は実施しないとのことですが、同時期にやるのがいい。
そうすれば、この度の休校の影響も検証できるだろう。
「中止すべきだ」という意見もありますが、今年に限っては実施すべきです。
前年度までのデータと比較したら、この学力テストに意味がなかったことがハッキリします。
全国学力テスト 全国学力・学習状況調査は今すぐやめるべきにも書いたように、全国学力テストって、どうでもいい、全くやる意味もやる価値もないテストだったということが分かります。
全国学力テストのための対策は子どもの学ぶ喜びを奪っていること検を証することができます。
「全国学力テスト」臨時休校受け来月は実施せず
令和2年度全国学力・学習状況調査について(通知)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

環境や対応の仕方を変えれば「障害」は障害でなくなる

学校現場でも全く人の数が足りていません。 制度として法律が成立してはいますが、実際の現場対応はまったくできていないといってもいいです。 発達障害の子どもたちへの支援は、障害のある子どもたちだけでなくす …

地域のみんなで作る学校運営協議会制度にしていくために

学校運営協議会制度があることは知っていましたが、私の住んでいる地域にも協議会があることを最近知りました。 今学校はとにかく人が足りません。 「多様な学び方」に対応するためには人が必要です。それは教員免 …

Rocketの米子説明会、中邑賢龍さんの話はワクワクすることばかり!

2018年4月7日(土)の行われた「異才発掘プロジェクトRocket」の米子説明会。 約50人の親子が参加していました。 私もこのRocketには前から関心があったので、中邑さんが米子に来られるとあっ …

階級組織の世界だけしか知らない教員に限界アリ

学校教育の中だけで評価され、階級組織の世界だけしか知らない教員が対応できる範囲は本当に狭いです。 評価の観点も限定され、きまりを守ることだけが目的でがんじがらめですから、その尺度から外れる子どもがおお …

学校というところは「密」だらけ「密」を回避することは不可能です!

鳥取県では今週から新学期が始まります。大変不安なままで始まります。 学校はたいていの行事は見切り発車します。日々の授業の準備もできないまま当日になることも多いです。 それを先生方はなんとかやっています …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料