社会的には「不登校」を否定する人が少なくありません。
しかし、現実をよく観てください。
かつて不登校だった子どもたちの「今」を、今不登校中の子どもたちの考えていることを。彼らが未来に向かってやろうとしていることを。
不登校はイノベーションのはじまりです。
今まさに不登校の子どもたちが今までになかった教育の形を創り始めています。
不登校を経験した彼らが革新的な社会を創ります。
産業革命、明治維新、戦後の価値観の変化、ICT革命などこれまでの世界や日本の歴史においても革新的なことをしようとしたら否定されました。現状を維持したい抵抗勢力に妨害されました。固定観念と先入観でガチガチに固まった考え方の人たちから「前例がないから」という理由だけで攻撃を受けました。
しかし、彼らはそんな妨害や攻撃に怯むことなく、堂々と新しい道を自ら切り拓いていったのです。そして彼らの行動によって新しい社会や革新的な技術が誕生したのです。
つまり、不登校の彼らはただ単に新しくするのではなく、これまでの常識が変わるほど社会を大きく動かす価値観の変化や技術革新や新たな概念を創り出していくのです。
彼らは、これまでに国も文科省も誰もできなかった「教育維新」をやろうとしています。
「教育維新」はもうすでに日本各地で始まっています。
不登校の子どもたちの周りでイノベーションが始まっています。
不登校の子どもたちは自己決定、自己主張、自己表現できる子です。
彼らと「寄り添うために、今私は何をしなければならないのか」、そう考えていることがすでに寄り添えていると思いますよ。
彼らの話をただただ聴くこと、会うこと、話をすること。
「寄り添い方」って十人十色だし、その時々の状況によっても変わりますよね。正解はひとつじゃないし、パターン化することはよくありません。みんなが自分のやりたいことをしたらいいんですよ。
これからもそんな彼らを応援していきます。彼らといっしょに新しい社会、新しい教育の形を創っていきます。
21世紀の松下村塾では、彼らといっしょにワクワクする社会を創っていきます。
学校のシステムを変えなければ不登校の解決にはならない
「学校には無理して行かなくていい」という考え方が広がってはいますが、まだまだ「学校に行かなせなくちゃ」と考えている親御さん、「学校には来させないといけない」という教員は多いです。これも現実です。
そして、学校の外に多様な学びの場ができてそこに行く子どもも増えています。
「学校にこだわらなくてもいい、学校に囚われなくてもいい」という人もあります。
それはそれでいいとは思います。
でもやっぱり学校のシステムを変えなければ不登校の解決にはならないと思います。
「学校のシステムに問題がある。だから学校を取り巻くさまざまな問題が起きている」
この考えは変わりません。
学校システムや学校制度を変えることはものすごく大変なことです。学校がすべての子どもを受け入れることは不可能なのかもしれません。
しかし、子どもの命や人権が失われるような学校のシステムは変えていかなければいけない。子どもの学ぶ権利を奪うような学校システムは変えていかなければいけない。子ども本人の意思とは無関係に行かされる、どう考えてもおかしいですよ。
「新しい教育の形」は学校の外にも学校の内にも創っていく必要があります。
学校を諦めない。
少しずつでも、少しずつでも。