いよいよこの4月から小学校で「道徳科」の授業が始まります。
道徳の教科化とは「国が認定した教科書を使って」指導し、それを「担任が評価する」ということです。
教科書が求める価値観を教科書や教員が求める答え方をした「いい子」「表現が上手な子」が評価される心配はぬぐえません。
道徳は他の教科と違って、表面では見えない「内面的な心情や考え方」を評価します。
ますます担任の顔色をうかがい、「いい評価をしてもらう」ための授業展開になってしまう恐れがあります。
これによっていじめをなくすどころか、かえっていじめを助長することにつながる心配があります。
これについても鳥取市人権情報センター2月15日発行の「架橋38号」の特集で「道徳の教科化ではいじめをなくすことはできない」「いじめの本質に迫る道徳教育とは」について書かせていただきました。
今年の「架橋」の特集は、「人権教育と道徳教育のちがいと有機的な学びの可能性―鳥取県人権教育基本方針、そして道徳の教科化に寄せて」というテーマです。
大学や小学校の先生が道徳の教科化に向けての考えや授業構想など、それぞれのアプローチで書いておられます。
私はこれまでブログやFacebookで発信してきたことなども含めて道徳科の問題点といじめ解消に向けての提言を書かせていただきました。
目前に迫った道徳科の実施に当たってとてもタイムリーな内容になっています。
ぜひ多くの方の読んでいただきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
「架橋」は一冊300円で購入できます。ご希望の方は、鳥取市人権情報センターまでお問い合わせください。