日本のいじめ対策は「してあげる」「させる」対応ばかりです。
それどころか、いじめを見てみぬ振りをしたりアンケートを破棄して証拠を隠滅したり。
こんな大人たちを誰が信じますか?
これではいじめを解決することは絶対にできません!
これは学校だけのことではありません。
「ボクのことを見てくれる、気にかけてくれる人がいる」というだけでいんです。
「あなたのことを気にかけているよ」ということを伝えるだけでいいんです。
「ボクはひとりじゃない」
たった一人でも、自分のことを気にかけてくれる人の存在を感じることができるだけでいいんです。特別じゃない日常的な関係が大事なんですよ。
あなたもそんな存在になれます。
キャシー先生はいじめっ子やいじめられっ子を特定しても、直接彼らに働きかけるということはあまりしなかったと言います。そうではなく、席順や、子どもたちに対する語りかけなどで、「お互いに知り合うことの大切さ」「皆を仲間に入れることの大切さ」を伝えていたそうです。
そして、まったく自分の良さを周りから気づいてもらえずにいる子どもの良さを、どのように引き出すかに心を砕いていたそうです。
直接の働きかけがなかったとしても、孤独を感じている子どもが、キャシー先生からの気遣いを感じていたことは間違いないことでしょう。
だって子どもは、誰か大人から「気にかけてもらう」だけで、本当に多くのものを受け取るんですからね。