今年度は「特別な支援を必要とする子どもたちの明日を語る会」が7月に行われましたが、その意見交換概要がようやく公開されました。
語る会では、保護者の方からの深刻な思いも語られました。
・個別の指導計画や個別の教育支援計画を見せてもらったことがないのですが
・個別の教育支援計画を利用して引き継いだにもかかわらず、高等学校の特別支援教育主任が特別支援教育の勉強をされておらず、親が一つ一つ説明しました。
・保護者としては確実に達成していただける目標なのかが知りたいです。
・自閉症・情緒障がい特別支援学級に在籍していても受け皿がないことが不安です。
・高校入試の特別措置について教えてください。
・高等学校では必要な支援を検討してもらえませんでしたが。
このように、毎年同じような意見や要望が繰り返し出されています。
しかし、何年たっても同じ意見に対して同じような回答しか得られていません。
残念ながら「諸般の事情」でほとんど改善されていません。
県教委も「努力します」「検討します」という返事はするのですが、そこからほとんど具体的な改善が見えてきません。
今年度は倉吉会場に参加しましたが、「指導する権限がないからできない」という担当者の発言には腹が立ちました。
「困っている子ども」は、長年困ったまま
「困っている保護者」の声は届かないまま
「学校での理解」も進んでいないまま
「対応に悩んでいる教員」のサポートも人的な配置もされないまま
このような状況を変えていく方法として、3つだけ提案します。
1.各学校の特別支援教育担当教員の専門性を上げ、校内体制でその職務に重点を置いて取り組める仕事分担にする。
2.教職員の理解を深めるための「分かりやすい」研修を行うとともに、保護者の勉強会の場を作る。
3.保護者、学校教職員、専門機関など、子どもに関わる全ての人が一堂に集まって意見交換をする場の設定。
特に、市町村教委の担当者も参加して、直接意見や要望を伝えてその場で回答してもらいたいし、学期末という現場の教員にとってもっとも忙しい時期に開催しても、児童生徒を教室に置いたまま参加できるはずがありません。
子どもたちの明日を語る会の意見交換概要はこちらからダウンロードできます。
鳥取県 子どもたちの明日を語る会の意見概要がようやく公開されました
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執筆者:azbooks