暮らし

「障害は本人にあるのではなく社会の側にある」という強い認識を

投稿日:

障害は本人にあるのではなく社会の側にある。
「障害者」をわざわざ「障がい者」と害だけひらがなに直して表記することがあります。
これにはとても違和感を感じます。
「害」という字を使うのは、障害のある人を「害をもたらす、傷つける、悪いイメージを抱かせたくない、かわいそうだから」という考えからなのですが、この考え方そのものが間違っています。
さらに、「障害者に配慮してひらがな表記を使っている」なんて、それこそ差別意識ではないですか!
「障害」はその人自身ではなく、社会の側にある。
つまり、障害者とは、社会にある障害「社会的障壁」によって暮らしの中で支障をきたしている人です。
社会的障壁がなくなれば、「障害者」ではなくなりますから、改善すべきことは「害」を「がい」と表記することではなく、社会的障壁をなくすことなのです。
社会的障壁とは物理的な壁だけでなく、人々の意識や考え方、慣習や慣例なども含みます。つまり、ハード、ソフト両面での障壁を指しています。
さらに、「合理的配慮」とは「障害者のためにしてあげる」ものではなく、すべての人が暮らしやすくするためのものであることも付け加えておきます。すべての人の中には自分自身も含みます。
「障害」を「障がい」と害だけひらがなに直して表記したとしても、意識が変わらなければ何の意味もありません。
さらに、「障害のある○○さん」というように、その人の本質ではない部分を「肩書き」のように使うことにも反対です。
【傾聴記】「障害」か「障がい」か(西日本新聞)
NHKが「障がい者」ではなく「障害者」を使いつづける理由(堀潤)
「障害」「障碍」「障がい」【表記のちがいを考える】(教員ステーション)
「障害」の表記に関する検討結果について(障がい者制度改革推進会議 )

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-暮らし

執筆者:

関連記事

マイナンバー制度に莫大な税金を使うことこそ大きな無駄遣いだ

国民の知らないところでお金が動いています。 地方自治体の職員はただ歯車として上から下に伝えているだけです。 中小の事業所にとっては、余計なお金を使う必要がありとんだ迷惑です。 国民を騙して一部のものだ …

欧州政治に「フォースの覚醒」スペイン総選挙でポデモス躍進

今年注目しているものの一つがスペインのポデモスです。 党首パブロ・イグレシアスのカリスマ的な存在ばかりがクローズアップされていますが、ポデモス支持者の日々の地道な行動が投票率を上げ、議席獲得につながっ …

10万円の「特別定額給付金」の1日の処理は約100件が限度って?

10万円の「特別定額給付金」の1日の処理は約100件が限度って? 国民が税金や保険料を払うシステムはあるのに、国や自治体が国民に送金するシステムはないってこと? 一人ひとりが申請なんかせんでも、税金や …

「3010運動」日本人って「みんなで~しよう運動」が好きだなあ

「3010運動」って意味がわからん? それにしても、日本人って「みんなで~しよう運動」が好きだなあ。それを決めることで終わった感がある。 なんで宴会での食べ方まで決められないといけないんだ? まるで軍 …

「やったあ、サンタさんがやってきた!」と思いきや孫たちの反応は?

今日はクリスマスイブですね。 先週末に孫たち家族が集まってクリスマスパーティーをしました。 4才と2才の孫たちは1カ月以上前から「サンタさん、サンタさん」とサンタさんが来るのを楽しみにしていました。 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料