教育現場では発達障害やアスペルガーを見つけるのに躍起になっているようで、向かう先は児童相談所や発達障害支援センターであり、知能や特性のばらつきを検査で指摘されて精神科へ紹介、精神薬を飲まされるというのがパターンになっています。
「昔は注意欠陥多動性障害(ADHD)なんて言葉は使わなかった。子どもって言ってたんだよ」 とは有名な言葉ですが、子どものいったい何割が不注意でないというのしょう?
親や教員の都合、「子どもを親や教員の思い通りにしたい」という考えが間違いです。
「そんなことない」という声が聞こえてきますが、概ね間違いないです。
「子どものため」といいながら親や教員の満足のために「そうさせている」ことが少なくないような気がします。
さらに、精神医療の専門家の診断を確かな根拠だと信じ込んでさらに子どもの人間性を奪っているともいえると思います。
重要なことは「学校教育や医療の限界を自覚しそこにある問題点を理解すること、その上でどのように困難を抱える子どもたちを具体的にサポートできるかを見つけ出すこと」です。
「障害」をパターン化しそこにに焦点を当てるのではなく、個々の困り感の解決を目指すことが重要です。
自立とはいろいろな依存先(人、もの、場、お金)を見つけて状況に応じてそれらを利用することです。
そのためにはさまざまな制度やサービスを知っておくといいです。
誕生、保育・教育、就労、暮らし、保険、税金、介護、親が亡くなった後のことなど、公的なサポートは結構あります。
そして利用できるものはどんどん利用したらいいです。
わが子に障害があったらどうする
本書は、障害があることで利用できる福祉サービス、公的な支援策、経済的なサポート制度などを、
本人の年代やシーンごとに紹介しています。こういった制度を知ることで、漠然とした不安を抱えて
いる状態から、悩みの具体的な課題を明確にします。そして、自分たちは今後どんなことを準備して
いけばいいのかも見えてくるはずです。