教育

大阪府の支援学校教員が知的障害者に数々の暴言の衝撃と学校の課題

投稿日:

「支援学校教員が・・・」に衝撃を感じた人もあると思いますが、決して支援学校教員が特別な教員なのではありません。
この件も保護者が表面化しなければ、誰にも知られないままだったでしょう。
学校側は事実関係の調査に乗りだしたといいますが、保護者説明会で配布された複数の教員による不適切な行為や発言のリストは保護者側が作成したものでした。
暴言暴力を使うのは、教員自らの力量がないことの表れです。
それを「個人の」人権意識の低さや対応力の不十分さだけで片づけてはいけません。
大阪府内では、ほかの支援学校でも教員らによる不適切な指導がたびたび問題となっているといいます。
このような体罰を複数の教員が黙認しているのは、学校組織に問題があるためであり、内部からものを言えない体制を変えていく必要があるのです。
同時に、自浄作用ができない学校を放置していた府教委の責任でもありますし、自浄作用ができないのが”学校”だということも知っておく必要があります。
再発防止策として「教員同士で互いの教育方法を客観的に分析するとともに、経験豊かな教員の言動を学ぶ機会を増やす必要がある。障害に関する理解を深めるだけでなく、教員の対応力を高める研修を積極的に行うべきだ」としています。
学ぶ機会がなかったり実のある研修をきちんと行うことができていないことが大きな課題なのですが、それをできなくしている要因を徹底的に削除していく必要があります。
そこまで踏み込んで行かない限り、再発防止は不可能です。
ことが繰り返される度にこのような「再発防止策」は出されますが、学校体制そのものにメスを入れると同時に採用する側と採用される側の問題点も改善していく必要があります。
「貞子みたい、呪い殺されそう」支援学校教員が知的障害者に数々の暴言

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

子どもの心を支える支援者スキルアップ研修会に参加

今日は、鳥大医学部で行われた「子どもの心を支える支援者スキルアップ研修会」に参加してきました。 講師は近畿大学附属病院心身診療科の村上佳津美医師です。 今回は、不登校児童生徒の現状と医療機関での対応、 …

「9月1日の子どもの自殺」各党の対策はこれだけ?(2019年7月参院選)

学校が原因で子どもが自殺する。 第25回参議院議員通常選挙(7月21日投開票)に際し、『不登校新聞』では各政党にアンケートを実施し、「不登校」に関する現状認識や「教育機会確保法の見直し」などについて、 …

水谷です。君が死ぬのは哀しいです

みんながもっと素直になればいい。 何か問題が起こるたびに繰り返される謝罪会見や責任追及。 学校がどうの、親の育て方がどうの、いままで無関心だった人たちが「事」が起こってからはじめて動き始めている。 犠 …

福岡の小学校 校長、町議に「いじめ」情報漏らす いじめ防止対策推進法が機能していない

校長は、町議に児童の氏名やトラブルの概要などの個人情報を明かして相談。 町議は父親と面会し「丸く収めてほしい」などと提訴や転校を思いとどまるよう説得したという。 校長は「法的措置を取れば、双方の子ども …

「学校へ行くか行かないかは自分で決めたらいい」親御さんと学校の先生へ

一人でがんばらなくてもいいんだよ。 学校へ行かないことは悪いことじゃない。 学校へ行くか行かないかは自分で決めたらいいんだよ。 今は休んで行こうと思ったときにまた行ってもいいし、しばらく家でゆっくり休 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク