今日はペアレンタルコントロール講演会に行ってきました。
あなたはどんな目的があってどんな理由があって子どもに携帯を「貸して」いますか?
「みんながもっているから」
「高校生になったから」
「自分だけ持っていないと仲間に入れないから」
「仲間外れになるのは嫌だから」
「休みに遊ぶときに約束をするときの連絡ができないから」
もしかしたら、子どもからこのようにねだられたからかもしれません。
一体何のために携帯を貸し与えているのか、それを確認もしないで子どものいうままに買っている親がほとんどではないでしょうか。このような安易な理由で買い与えているのは親です。
携帯は子どもの所有物ではなく、親が子どもに「貸している」ものです。
子どもに貸し与えた親に責任があります。
だから貸す前には使用にあたってのルール「契約書」を交わすことが重要です。
「契約書」に違反したら使用禁止などの処置をとりましょう。
ただ、その「契約書」の内容は親が一方的に決めるのではなく、親子の合意であることが重要です。
そして、子どもだけに守らせるのではなく、親もきちんとルールを守らなければいけません。
「学校で携帯の付き合い方について教えてほしい」
「警察も危険なことを予防してほしい」
「PTAで研修会を開いてほしい」
などと言われることがありますが、携帯の基本的な使い方やネットに潜む危険を知らせないまま無責任に与えているのは親の責任です。
親自身がインターネットに潜む危険性やその対策を知っていますか?
携帯を貸し与えたのは親ですから、すべて親の責任です。
スマホの安全な使い方についての研修会も必要です。
しかしその前に、問われているのは大人の姿勢であり、子どもとしっかり向き合うことが大切です。
トラブルに巻き込まれる危険性があるからスマホやネットを遮断、否定するのではなく、うまくつきあう方法をいっしょに考えることが重要です。
大切なのはお互いに信頼できる人間関係を作っておくこと
スマホうんぬんの前に最も大事なことは、公共の場でのルールやマナーの大切さ、お互いに信頼できる人間関係を作っておくこと、大人が規範意識をもって行動することだと思います。そうすることで、子どもも自分の頭で考え、自分で自分の行動を律することができるようになります。
むやみに携帯を貸し与えることは、交通ルールを知らない者が無免許運転をしているようなものです。
そもそも所有者の親がそれを知らない状態で使っているのですから。
中でもSNSへ自撮りや友達、子どもの写真を多くの人たちが安易にアップしていますが、考えたほうがいいです。
ネットのルールやマナーなどの最低限の知識や対策は知っておくべきです。
インターネットがないころは対面で直接やりとりするしか方法がなかったのですが、SNSやLINEなどのネットメディアの登場によって人間関係がやっかいになっていることも事実です。だから、ネットメディアの利用によって「負」の要素を広げているという自覚も必要です。
「問題はネット上ではなく、現実の中にある」ということを再確認すべきです。
今、携帯ショップは子どもたちにスマホをねだられて断り切れない親と子でいっぱいです。
スマホを貸し与える前に今一度考えてほしいと思います。
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