教育

学校はなんのために? – 不登校をめぐる見落とされがちな事情

投稿日:


まつもとさん、結構本質をついているなあと思います。
「不登校生への圧力は親や学校の都合」
「実際には学校なんてたいしたことを教えていない。むしろそれは有害であるとさえいえる。だから、勉学のためにも社会的成長のためにも、必ずしも学校は最適であるとは言い切れない。他の選択肢もあってかまわない。いろんな可能性を探ってみたらいい。」
「不登校生を特別視する風潮さえどうにかすれば、学校に行かなくても社会性を育んでいくことは十分に可能」
『学校はなんのためにあるの?子どもの教育のため?親の都合?学校の都合?』
というテーマで討論会をしたら面白いと思う。
そうしたら、「学校は子どもの教育のためにあるのではない(のかもしれない)」というまとめになると、私は思います。
もう決定事項であるかのような学校の統廃合を議論する「無駄な時間」があるのなら、その前に必要なテーマだと思いませんか。

親にとっての学校の存在意義は、実はそれだけではない。ホンネで包み隠さずにいえば、親としては子どもが学校に行ってくれるのがラクなのだ。
自分自身が学校に対して疑問符をつけている私のようなひねくれ者でさえ、親としては息子にふつうに学校に行ってほしい。
そうすることで、余分なトラブルを避けることができる。余分なことにエネルギーを奪われずに済む。
キレイ事を抜いてしまえば、子どもは託児所に放り込みたいし、反抗的な若者はまとめてどっかで集まっていてほしい。

おそらく、不登校問題をややこしくしているひとつの要因は、実はこの親の都合なのだろうと思う。
Webと端末の発達したこの時代、自学自習にはなんの問題もない。
不登校生を特別視する風潮さえどうにかすれば、学校に行かなくても社会性を育んでいくことは十分に可能だ。だが、それでは親は困る。
そのぐらいに、学校制度は社会・経済の現状と深く結びついている。
しかし、子どもの問題を語るときに、そこがポイントとして議論されることはあまりないように思う。

学校はなんのために? – 不登校をめぐる見落とされがちな事情

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

一斉休校と学校再開で分かる教員を軽視し続ける日本の教育

学校や教員は、ありとあらゆることを引き受けている。 子どもたちが学校にいたからこそ、家事や仕事ができていた。 子どもたちの勉強から生活までを引き受けていることで、親たちは仕事に専念することができる。 …

みえ不登校フォーラムを開催 鳥取県でもやりたい!

素晴らしいですね。 フリースクール代表、教育センター班長、大学の先生がコーディネーターとなり、不登校経験の当事者と親が同じ場で語り合う会です。 みえ不登校支援ネットワークは、三重県内の不登校に関わる行 …

自治体間、学校間でオンライン授業競争が始まっている

ここ最近の教育の現場で起こっていることを見ていて思うことですが、自治体間、学校間でオンライン授業競争、狭い意味での勉強の押し付け競争になってないでしょうか? 「どこどこはこんなんやってるようだけど、う …

不登校の親の会「倉吉トトロの会」に参加

鳥取県中部の不登校の親の会「倉吉トトロの会」に参加してきました。 場所は蒜山の天テラスというログハウスのカフェで、自然に囲まれた素晴らしい環境でした。 ログハウスは前から憧れでしたし、皆さんがそれぞれ …

米子市内小学校 4クラスが「学級として機能していない」

大変気になる記事です。 新聞の一部の記事としての情報しか分からないのですが、「一部の児童が授業中に歩き回ったり、友人に暴言を吐いて不登校になった」のは、その子に問題があるのではなく、学校が子どもの教育 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料