「なぜ子どもはみんな同じお日さまの絵を描くのか」
その根本にあるのは、「無難に生きたほうがいいよ」「皆と同じようにしたほうが安心だよ」という大人の評価です。
子どもは、こういうことをすれば「無難」なんだと思って、いつでも大人の評価を求めてツジツマを合わせるようになります。
どうしたら親や教員、周りの大人が喜んでくれるのかを無意識のうちに考えています。
世間一般では、これを「子どもらしさ」といっています。
周りの評価を得るためにしている行為が「子どもらしさ」です。
そこで、子どもは次第に「周りと同じこと」をすることが無難な生き方だと身に着けていきます。
知らず知らずのうちに、無意識でなんの違和感もなく「大人の都合のいい行動」をするようになっていきます。
こうして身につけた評価されるためが目的の「型」は大変便利です。
自分の意志は関係なく、周りがいいという行動に価値を見つけるのです。
自分の本当の想いや気持ちを表現すると、周りからの評価は「あいつ、変な奴」となります。
これは「無難」な生き方ではありません。
自分の意志と行動なのですが、周りからは評価されません。
このように育てられたら大人になっても自分の本当の想いや気持ちを伝えることをしなくなります。
周りに評価されないで「変な奴」と見られるのが怖いからです。
なので、自分の意志ではなく、「型」を使ったコミュニケーションをするようになってしまいます。
私は「型」にはまった人間にはなりたくありません。
子どもたちも「型」にはまった人間には育てたくありません。
「あいつ、他人と変わっているよね。」
そういう人間になりたいと思っています。
なぜ子どもはみんな同じお日さまの絵を描くのか
「なぜ子どもはみんな同じお日さまの絵を描くのか」芸術家岡本太郎の教育論
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執筆者:azbooks