教育

最近の子どもと学校教育の状況について情報交換

投稿日:

昨日は、鳥取タンポポの会の定例会に参加してきました。
鳥取市にある不登校の子どもと親の会で、もう20年以上続いています。
今回は、不登校の子どもさんのいる方の参加はありませんでしたが、介護職、ひここもり相談、元中学校教員のスタッフの方と最近の子どもと学校教育の状況について情報交換してきました。
特に印象的だったことが、3点ありました。
1つ目は、今の中学生の学力の格差が大きくなり、おとなしくなっていること。
教員の評価が気になり、できる子とできない子の差が開いているにもかかわらず、それに応じた学習指導がされていない。
学校の教員も県教委からの評価を気にしていて、とにかく学力テストの平均点を上げることに必死になっているが、それは子どもたちが求めている学習方法ではないため、一部の生徒だけの授業になっている。
2つ目は、ひきこもりの青年が増えていること。
社会的にもニートが増えていることが取り上げられていますが、鳥取県内でもその数は増えている。
鳥取近郊だけでなく米子、倉吉からも相談に来られる方もあるといいます。
さらに、彼らの就労についてが大きな問題で、長期にわたる自立支援の大切さを再確認しました。
3つ目は発達障害の子どもへの対応について。
学校現場での障害についての学習と子ども理解が進んでいないため、一人一人に合った学習課題をクリアできていない現状がある。
そのためには、教員が発達障害についてもっと勉強する必要があるし、保護者への理解を深める場の設定も必要です。
開設当初は当事者の子どもたちと親御さんがが自主的にフリースペースを作ったり、定期的に講演会を開かれたりしていました。
不登校の問題についてみんなで考え、解決の道を求めることが主な目的だったのですが、今ではその子の将来の自立支援のために何が必要なのか、そのためには親と教育関係者だけでなく、福祉、医療、就労支援などもっと多くの方の協力が必要で、そのネットワークを広げていきましょうということで今回は会を閉じました。
最近は会の参加者は少なくなっているようですが、このように気軽に話ができる場はとても大事です。
当事者間の悩みの共有や情報交換はもちろん、医師や教育関係者からの話も聞くことができます。
次回の定例会は、10月17日(土)13:30から鳥取市のさざんか会館で行われます。
http://blog.goo.ne.jp/tanpopo-oyanokai

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

二次障害は周囲の理解と対応の仕方を変えることで防げます

発達障害は治す必要はありません。 というか「治す」という概念がありえません。 しかし、いまだに「発達障害を治療してみんなと同じように」と考えている人も少なくありません。 医者ですら障害に気づかないこと …

4月15日から熊本市が全小中学校でオンライン授業スタート

4月15日から熊本市の全小中学校で、オンライン授業始まりました。 熊本市、ものすごいスピードで教育業界に「前例」を作り始めています。 新型コロナウイルス対策として臨時休校となっている熊本市立の小中学校 …

カッコいい大人が子どものいい見本にならなければいけません

子どもは身近にいる大人から多くのことを学んでいます。 人の話を真剣に聴くこと、お互いを認め合うこと、人は一人で頑張らなくてもいいこと、助け合うこと、お互い様だということ、人が互いに尊重しあうこと、人の …

わが子の発達障害を障害をオープンにして周囲にどう伝えるか

わが子の発達障害を周囲にどう伝えるかは、保護者にとってとても気がかりな問題です。 障害に対する社会的な理解はまだまだ十分ではなく、周囲の人に障害を伝えることによる不安もあります。 でも、障害をオープン …

中学校の進路相談では、すべての高等学校・専修学校を紹介してほしい

学校だけがすべてではないのですが、高校進学は大きなウェートを占めているのが現実です。 中学3年生、そして保護者の方の中には落ち着かない日々を送っておられる方もあると思います。 特に不登校だった場合はな …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料