教育

不登校きっかけは「先生」「体調」~文科省 不登校児童生徒の実態調査

投稿日:2021年10月19日 更新日:

「学校に行きづらい」、「休みたい」と思うのは問題ではない。
むしろ正常な反応なのだ。
イヤなところには行きたくない、イヤな人には会いたくない。そのどこに問題があるのか?

その思いを殺して無理する方が異常なのだ。そのような子どもの思いを聞かないで無理して学校に行かせていることが問題なのだ。
子どもたちは何十年も前から「学校制度にNO!」と訴えている。しかし、学校というところは一向に変わらないどころかどんどん窮屈な場所になっている。安心できない場所になっている。
そしてそれにも関わらず「学校に行かない子は問題だ」という認識は変わらない。
学校や教委は学校に行かない要因を「子どもや家庭に問題があるから」と見ている。これこそが問題であり、問題があるのは学校制度なのだ。「学校に行かないことが問題」ではなく、「学校に行かないことは問題だ」という「考え方」が問題なのだ。
学校に行く行かないを決めるのは子ども本人であり、どちらを選んでも自由なのだ。自分のやりたいことをやりたい場所でやりたい人といっしょにやったらいい。それは学校でなくてもいい。自由に決めたらいい。
「学校に行きづらい」、「休みたい」と思うことが問題なのではなく、まったく正常な考え方なのだ。それを受け止めない理解のないことが大きな問題なのだ。

「学校に NO!」という子は増え続けるのが「正常」な反応

学校が楽しければ、学校が安心して過ごせるところなら、学校が恐いところでなければ、学校が子ども一人ひとりの人権を尊重するところなら、「学校に行きたくない」とは思わない。
学校の問題を子どもや家庭の問題としていることを改めない限り「学校に NO!」という子は増え続ける。これが「正常」な反応なのだ。
これまでの間違った認識と対応がこのような結果に現れているという強い反省から始める必要がある。

今必要なのは「学校みたいな所じゃない場所」です。
文科省や教委は「一人ひとりを大切にする学校」 といっていますが、それは今のような学校スタイルでは無理です。
だから「学校らしくない」場所が必要です。

「不登校問題」とは子どもや家庭の問題ではない。
日本の学校システム、学校の仕組みの問題なのです。
だから、子どもを学校に行かせようとする対策ではなく、子どもが行きたくなるような学びの場を作っていく必要があるのです。

不登校きっかけは「先生」「体調」 5割が「休み始め」半年以内~文科省 不登校児童生徒の実態調査

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

12月23日「不登校を話そう!おはなし会」と「倉吉トトロの会」に参加

昨日は「不登校を話そう!おはなし会」と「倉吉トトロの会」に参加しました。 おはなし会は不登校を経験した若者たちが初めて企画した会でしたが、たくさんの方が来られ、思い思いのことを話すことができたと思いま …

子どもが不登校になったけど一体いつまで待ったらいいの?

子どもが学校に行かなくなった。 子どもが学校に行きたくないと言い出した。 特にお母さんは心配になりますよね。 「子どもが学校へ行かなくなったのは自分のせいかもしれない。」 「自分の育て方や対応でなにが …

多様な教育機会確保法案には絶対反対です!

9月14日、文科省は「不登校を問題行動と判断してはならない」との見解を含む「通知」を出したばかり。 だというのに、「子どもを学校に行っている子と学校に行っていない子に分類し、個人の状況や能力に応じて違 …

「NO!」と言える子どもを育てることによって理不尽な校則を変えよう

「校則は絶対であり、子どもは人権をもつ対等な市民として認められていないかのようだ。」 「学校は自己責任を教えない」 確かにその通りかもしれません。 生徒はその場を「しのぐ」ためにルールに従う「振り」を …

中学校の技術・家庭科教員の2割超が正規の免許なし、タブレット端末の故障5割超え

マスコミで奈良教育大付属小の問題が大爆発、その説明の意味不明さにも書きましたが、こんなんもあるよ。 中学校の技術・家庭科でプログラミング教育などを担う技術分野の授業を受け持つ教員の2割超が正規の免許を …

スポンサーリンク

スポンサーリンク