入っててよかった地震保険!!
県は「罹災証明書で損壊の割合が1割以上2割未満と判断された住宅を対象に、補修経費として最大30万円を支援する」との発表をしましたが、自分の家の安全対策として地震保険があります。
今年は東日本大震災から5年という節目の年ですが、我が家では東日本大震災のときに地震保険に加入していました。
そのときは大きな地震があったのですが、まさか倉吉はないだろうと思っていましたが、いざというときのために加入していました。
このたびの倉吉地震発生の翌日には保険会社の方が来てくれて、早速保障内容の確認についての話をしました。
我が家の加入している保険内容は家屋の損害だけでなく、家の中の家具や家電が壊れた場合でも対象となるものです。実際には何がどこまで保証されるのかは調査して申請してみないと分かりませんが、全額自己負担で買い替えたり修理することを考えると、保険のありがたさを痛感しています。
保険に加入して5年間は何事もなかったので保険料がもったいないとも思っていましたが、やっぱり保険です。加入していて本当によかったです。
具体的な補償内容や保険金については、明かせる範囲内で記事に書くかもしれません。
30年以内に震度5以上の地震が鳥取に来る確率は30%超
地震直後は一般的なデータよりも日々の暮らしをどうするかという情報の方が必要なのですが、落ち着いたのでまとめてみました。
「地震ハザードステーション(J-SHIS)」によると、
今後30年以内に震度5以上の地震が鳥取に来る確率は以下の通りでした。というか、すでに震度6弱の地震が起こってしまったので、今さら確立予想をだすまでもないのですが、データとして載せておきます。
鳥取県鳥取市:32.6%
鳥取県倉吉市:17.8%
鳥取県米子市:31.8%
湯梨浜町や北栄町になると、その確率は35%ぐらいに上がります。
つまり、鳥取大地震の発生確率は30%を超えていたのです。
ただ、この「30%」という数値がどういう危険度なのかということがちょっと分かりにくいです。
「まあ、近い将来大きな地震があるだろうな」程度の受け止め方の人が多いのではないでしょうか。
5件に4件は地震保険に入っていない
さて、地震保険の話に戻りましょう。
2016年4月時点の調査で損害保険料率算出機構によると、2014年度の地震保険の世帯別加入率は、全国平均28.8%。2016年4月14日に起きた「平成28年熊本地震」ですが、熊本県の加入率を見ると28.5%となっています。
鳥取県では2013年が20.9%(前年比+0.8%)、2014年が21.9%(前年比+1.0%)と、5件に1件の加入率です。
つまり、5件に4件は地震保険に入っていないということです。
県内では8割もの人が大地震での金銭的リスクに対して「無防備な状態」でいるということです。
私自身も2011年に加入したときには、災害が起こらなければ払い損みたいな気がして「保険料がもったいない」とも思いましたが、この度の倉吉地震に遭遇して入っててよかったと心の底から思いました。
保険の請求は契約者本人が行う必要がありますが、手続き等は保険会社がやってくれます。
地震で被害を被ったら、契約者が被害状況の分かる写真や被害状況の様子を書いたものを保険会社に説明して、定められた手続きを経たら保険金を受け取ることができます。なので、とにかく家の内外の写真を撮りまくっています。
我が家は家屋の損傷はありませんでしたが、家財や家電の被害があったので、これから申請を行っていきます。
地震保険に加入するメリットはたくさんある
このときに知っておきたいのが、「地震保険はどんな時に何を対象にして支払われ、どんな時に支払われないのか」ということです。これらは保険契約の時にしっかり確認しておくことが大切です。
保険の契約書は細かいことが書いてあって読むのも面倒なのですが、担当者の方としっかり話をして請求関連で誤解のないようにしっかり個々の対象品目も確認したほうがいいです。
何事もそうなのですが、人任せにしないで基本的なことはきちんと頭に入れておくのが賢いです。
また、地震保険の保険料は控除の対象になるのを知っていますか?
平成18年以前は、火災保険・傷害保険料の一部を所得から差し引くことのできる「損害保険料控除」がありましたが、法改正によってこれが廃止されました。
地震保険の加入を促進する目的を背景に、現在では「地震保険の加入者のみが控除の対象」になっています。
このように、地震保険に加入するメリットはたくさんありますので、この度の地震をきっかけに保険に加入しておくというのも備えのひとつだと思います。
ですが、余震などで再度地震が起こる可能性が大きく高まるため、一度大きな地震が起こってしまうと、しばらくの間その地域では地震保険に入ることができなくなりますので、次の地震に備えて早目に保険会社の担当者に相談してみるのがいいです。
一度病気になった人は医療保険に入りにくかったり保険料が高くなりますが、健康の人は保険料が安くなるのと同じような仕組みです。
備えをしている家とそうでない家とでは地震後に大きな差が!
また、今回は市役所が無料でブルーシートを配布したり自衛隊の給水車がすぐに駆けつけてくれたりしましたが、各家庭が最小限の備えはしておく必要があります。地震後に品不足になるブルーシートや飲料水なども自分で準備しておくことも必要です。
このような備えをしている家とそうでない家とでは地震後の対応に大きな差が出るだけでなく、その後の生活への影響にも大きな違いができます。
我が家での一番の教訓は家具の配置とものの置き方です。ものの置き方によって家具の倒れ方やものの落ち方に違いがあることが分かりました。そして、不必要なものは家の中に置かない。本当に必要なもの以外は処分することです。地震のお蔭で我が家も大掃除をすることができました。家の中がダイエットでき、広く軽くなった感じがしています。
自然災害は防ぐことも対抗することもできません。しかし、それに備えること、災害後の暮らしを守るための準備はすることができるのです。
地震保険ではありませんが、地震で被害を受けたら申請しておきたい公的支援制度も利用しておきたいです。
(参考サイト)
あなたに地震保険は必要?加入率はどれくらい?
豪雨や地震で被災 知っておきたい公的支援制度
地震保険の教科書