教育

HSCをよりよく理解するために知っておきたいこと

投稿日:

不登校の理由のひとつに「HSC(=ひといちばい敏感な子)」があります。
近年は発達障害についてはいろいろな研修会が行われるようになり知る機会も増えてきましたが、HSCのことを理解している人は少ないです。
心療内科医の明橋大二さんが「HSCをよりよく理解するために知っておきたいこと」について答えておられます。
以下、本文から抜粋しました。

たとえば不登校の子は、ダルくてしかたがないとか、どうしてもいきたくないなどと言うだけで説明できない。別にいじめにあってるわけでもないし、成績もそれなり。いけるはずなんだけど、いけない。
それもやっぱり自分の気持ちに気づいてないんです。それで理由がわからないから、ただ自分を責めて、親も責めて、両方ダメダメみたいに思っている。

「いい子」でいようとすることで苦しい感情が隠れてしまう。
「べき」というのと「したい」というのをちゃんとわかること。
私はいつのまにか「べき」で動いていて、「したい」がどっかにいってしまっている。そして、「べき」が自分の「したい」ことだと勘違いしている。本当はイヤでしたくないこともあるのに、そういう自分の気持ちというのを大事にしていない。
自分の気持ちを相手に伝える訓練を「アサーティブトレーニング」といって欧米では大事にしてるが、日本の学校ではやっていない。
だから敏感な子もそういう自分に気がつけないし、それで疲れてしまう。
では、どうしたらいいのか?
子どもを見守っていればみんな社会に戻っていく。私のところに来ているお子さんもみなさんそうで、まずはそうした客観的な現実を知っておくのは大事。
一度不登校になると、その後も引きこもりになるみたいに思われていますが、ほとんどの子どもはそうではありません。

ひといちばい敏感な子(HSC)
HSCを知っていますか? 「甘やかしすぎ」「わがままになる」その子育てアドバイス間違いかも… 【インタビュー前編】
「私の子育て大丈夫?」育児に悩むのは素晴らしい母親! HSCの子育てで大切なこと【インタビュー後編】
HSCかどうかを知るためのチェックリスト

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

らっきょうの花設立10周年記念フォーラムに参加してきました

今日はらっきょうの花設立10周年記念フォーラムに参加してきました。 講演を聞いていつも思うことは、自分の考えが整理できることです。 話しの中で共感、納得できることも多く、行ってよかったです。 (鳥大の …

不登校も競い合いの学校体制が背景にあります

不登校も競い合いの学校体制が背景にあります。 親御さんは「なぜうちの子が」「なぜ自分たちがこんな思いを・・」という”悩み”を抱えておられますが、学校に行かないことが間違っているのではありません。 学校 …

通常学級で特に気をつけたい特別支援教育のポイント

通常学級での特別支援教育ですが、研修はしても実際の対応でおろそかになることもあります。 これらは日々の実績の中で常にチェックしておきたいことです。 「わかった」で終わるのではなく、チェックリストにして …

鳥取県立鳥取養護学校の常勤看護師の配置が難しい理由

昨年、鳥取市の特別支援学校「鳥取県立鳥取養護学校」で児童生徒の医療的ケアを担う看護師6人全員が辞職し、一部の児童生徒が登校できない異常事態が起きました。 鳥取県教委は今年1月、鳥取養護学校には常勤看護 …

不登校は「制度公害」、枠を決めるから「不登校」という概念が意図的に作られている

枠を決めるから「不登校」という概念が生み出されます。生まれるのではなく、意図的に作られているのです。 枠を取り除けば不登校はなくなります。 今の学校制度が続く限り不登校は増え続けます。だから、今の不登 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク