鳥取県のひきこもり支援機関「ハートフルスペース」が中部、西部にも新設でも書きましたが、県教育委員会としてもこれまでの「待ち」の体制からアウトリーチ(訪問支援)にも力を入れています。
ハートフルスペースってどんなところなの?
「ハートフルスペース」は、不登校(傾向)やひきこもりの高校生、ひきこもり状態にある青少年を学校復帰や社会参加に向けて支援する教育センターで鳥取県教育委員会の組織のひとつで、鳥取県不登校生徒等訪問支援、居場所づくり事業として取り組みが始まっています。
「不登校・ひきこもりで悩んでいる」
「学校復帰・社会参加をめざしてサポートしてほしい」
「学校復帰や社会参加するまでの居場所がほしい」
などの相談に応じ、積極的に関わる訪問支援等も行っています。
平成22年度から鳥取県教育センター教育相談棟でハートフルスペースを運営しています。
平成29年度より中部・西部に新設し、現在は県内3か所で運営しています。
鳥取県教育委員会と不登校の親の会が連携スタート
ハートフルスペースは各圏域の関係機関や団体などとの連携に取り組んでいて、鳥取県内の不登校の親の会もそのネットワークの中に入っていますが、このほど、その「関係機関等の情報提供」のホームページに不登校の県内の親の会のリンクが張られました。
県内の親の会
「学校に行っていない。」「どう関わったらよいだろうか。」と、日頃悩んでいることや子どもとの接し方など、気軽に話ができる場です。保護者だけでなく、教育関係者も参加している会もあります。
現在は、ホームページやブログ、FacebookなどのWEBサイトを公開している親の会が載っています。
・鳥取タンポポの会(鳥取市)
・倉吉トトロの会(中部)
・虹の会(琴浦町)
・つながろう会(米子市)
・不登校や学校が苦手な子の親が元気になろう会(米子市)
・いちご一会親の会(大山町)
親の会が県から認知されるようになったことは一歩前進ではありますが、表面上の「形」だけでまだまだ「希望」とまでにはなってないと思います。実質的な連携にはなっていませんので、さらにつながりを広く深くしていく必要があります。
不登校やひきこもりで悩んでいる人が最初に当たる壁の多くが、「話を聞いてほしいけど、誰に相談したらいいか分からない?」「どこに行ったら相談できるのか分からない?」ということです。
行政としてもこれまでも情報発信をしているのですが、それがなかなか届いていないというのが大きな課題としてありました。
親の会としても発信は続けているのですが、必要な人まで届けられていないことも課題としてありました。
私は、親の会が最も心のハードルの低い場だと思っています。今では大切な居場所のひとつとなっています。
これを契機に、より多くの方たちに情報が届けられるように頑張っていきたいと思います。
また、保護者の側から教育委員会に相談などに行くことはありましたが、学校や行政側から親の会に参加する人はほとんどありませんでしたので、これからは保護者だけでなく、教育行政の担当者にも積極的に親の会への参加を呼びかけて、さらに多くの人たちに知ってもらいたいと思います。
これまでは親の会と教育行政とのつながりはほとんどありませんでしたが、このようにしてつながることによって、不登校や引きこもりの理解が広がり、さまざまなところと実質的な連携ができていくことを望みます。
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