教育

「学校に行けないなら行かなくていいよ」の一言が言えたら子どもは変わる

投稿日:

予約していた本『「不登校」は天才の卵』が届き、早速読みました。
著者の阿部伸一さんは、『行かせるよりも、生きさせる』をモットーにして、20代後半より不登校生・保護者の相談や学習・進路指導をしながら各地で講演やセミナーを行って参加者の方を元気にしています。
個々のニーズに合った学びの場が必要なこと、学びの選択肢のを広げることで一人ひとりのよさを発揮できることなど、私と考え方はほぼ同じです。
「学校に行けないなら行かなくていいよ」この一言が言えたら子どもは変わる
いきいきと生きている素敵な大人に引き合わせよう
夢を持つことが大事で、夢のスケールは大きければ大きいほどいい
学校の出席日数ばかりにとらわれないで考えよう、生きよう
学校に行く行かないで人生が決まるわけはない、将来につながる学びの場所はたくさんある
不登校の理由、一位は「わからない」、原因を追究するより今できることが重要
自分の価値はは自分で決める、世間体という壁を乗り越えるために
他人と比較するのは意味がない、比べるなら他人のことより1秒前の自分と比べること
子どもも大人も自分自身を客観的に見てみることが重要
本では「第6章 学校に行かない7つの選択肢」が紹介されていますが、選択肢はこれだけではありません。
この本には書かれていませんが、私はこの他に、親も子も安心できる”居場所”としての「親の会」と本音で話のできる「身近な大人」をおすすめします。
身近な大人は自分より年上であれば何歳でもOKです。
鳥取県内にも素晴らしい「親の会」があります。
そして、本音で話のできる身近な大人、素敵な大人に出会うことによって子どもも親も意識が変わります。
素敵な生き方に変わります。
素敵な大人といっても、子育てや教育の専門家である必要はありません。
資格をもったカウンセラーでなくても構いません。
近所のにいちゃんやねえちゃん、おっちゃんやおばちゃんなんか最高です。
子ども自身が「この人ってカッコいい生き方をしているな。」と感じる人であればいいのです。
自分から気軽に「助けて!」「教えて!」っていえる人であればいいのです。
親の意識が変われば、子どもの考え方が変わり行動が変わります。
その結果が学校に行くことになるのか、別の道を進んでいくのかはわかりません。
学校だけが全てではありません。
自立する方法は他にもいくらでもあります。
大人になってからどんな仕事をするのかも誰にも分りませんし、焦って決める必要もありません。
いつでも引き返したり、進む方向を変えたり、立ち止まったっていいのです。
大切なことは、迷いながら自分のことを自分で決めることです。
その子が「自分らしく」自分のよさを発揮して生きていくことです。
自分自身がいきいきと生きている姿を見せることも、子どもが夢をもち自分らしく生きていくことにつながっていくと思います。
鳥取県には「学校に行かない選択肢」としては、これまでは家しかありませんでした。
環境整備はかなり遅れていますが、最近は個人や団体でさまざまな選択肢ができてきました。
勇気をもって一歩踏み出せば「学校以外の場」でも学ぶことはできるんです。
私はそれ以上にできていないのが、学校や地域、家庭の「不登校」についての理解だと思っています。
本人や保護者にはなんの責任もないのですが、「不登校」の理解不足が本人や保護者を責めてしまっています。
学校制度改革や環境整備も必要ですが、不登校児童生徒に対する「世間の見方・考え方」を変えていく必要があります。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

教員の「不適切な初期対応」が「不適切な不登校状態」を続けてしまう大きな要因

小学校の担任よりもハル君の方がよっぽど本質を見極めていますね。 この担任の初期対応はまずいです。というか、今の学校では多くの教員がこのような対応をしています。 「学校に行くことが正しい。だからハル君も …

教育を止めるな 7月末まで北海道の高校・大学にMoodleを無償提供

コロナ感染拡大防止のため、一斉休校のために「学び残しを新学年で補習する」見通しになっていますが、現場では時間確保が難しいといいます。 しかし実際には教科書程度の内容なら1年間もかけないで学習することは …

鳥取県琴浦町公報ことうらの「シリーズ教育」で不登校特集

鳥取県琴浦町公報ことうらの「シリーズ教育」いいね! 精神福祉センターの原田豊先生からは、「子どもを理解するとは?」からはじまり、「では、具体的にどんな接し方をしたらいいのか?」「このタイミングではこれ …

軍隊や刑務所のような意味不明で理不尽な学校の校則も変えることができます

かつては学校で男子の丸刈りが校則にありましたが、後の反体制運動によって長髪も認められるようになったようです。 しかし、学校では依然として髪の長さや身なりや持ち物は制限が決められています。ラジオ体操、制 …

なぜ日本では自分で考えない子どもが育つのか?日本の学校のせいです

やりたいことが見つからない。 それは、考えないような教育を受けているから。 学校では「みんなと同じこと」を強制され、社会でも「世間に合わせること」をよしとされている。 みんなと同じじゃ面白くない。 み …

スポンサーリンク

スポンサーリンク