不登校の際の身体的な状態として、「起立性調節障害」と「過敏性腸症候群」がありました。
それに、「副腎疲労」も加えられたことで、学校環境のさまざまなストレスによる症状が発生することが明らかになりつつあります。
これらの症状は、学校が合わない、教員の対応が不適切であった場合に頻繁に起こる症状で、学校に行かないときには見られません。
明らかに学校ストレスによって引き起こされている症状です。
学校ストレスや緊張状態のときには症状が出ている
「起立性調節障害」とは、思春期に多い病気です。
さまざまな要因が重なって血圧が上がらず、朝起きる事が出来ない、吐き気、めまい、頭痛などの身体的症状が出ます。
不安感、やる気が出ない、イライラするなどの精神的な症状が合わせて出やすくなります。
「過敏性腸症候群」の具体的な症状として消化管運動異常、消化管知覚過敏、心理的異常の3つが認められています。
これらの異常を引き起こす真の原因は究明されてはいませんが、精神的なストレスが要因になっていることは確かです。
「副腎疲労」の主な身体症状としては、疲労感、眠れない、気分の落ち込み、イライラなどがあります。
副腎疲労の主な原因は精神的ストレスで、過労、睡眠不足などの肉体的ストレスなどが加わることがきっかけとなる場合があります。
子どもが不登校になったとき、小児科や内科を受診するケースがありますが、朝起きた時には症状があっても受診の際には認められないケースが多いです。
それは、朝の過大な学校ストレスや緊張状態のときには症状が出ているのですが、病院に行ったらそのストレスや緊張状態から解放されるためです。なので、医師も「なんともないですよ。大丈夫です。」などという診断になってしまうのです。
これらの3つの具体的な症状が出た場合は学校では「病欠扱い」となります。
つまり、これまで不登校欠席の際の「その他の理由」や「不登校」扱いという理由には当てはまらないことになります。
そして、それらの具体的な症状を引き起こしているのは、学校制度、学校環境、学校信仰が大きな要因になっているといえるのです。
なので、学校環境および周囲の不適切な対応を変えない限り、「起立性調節障害」や「過敏性腸症候群」や「副腎疲労」症状は治りません。整腸剤などで一時的に症状の軽減はできますが、根本的な要因を改善しない限り症状は治りません。そして「不登校」がなくなることはありえません。
子どもが適用できるようにさせるという「矯正指導」もまた間違っています。
これまでの「学校へ行きさえすればいい」「なんとか学校へ行かせよう」という対応がいかに間違っていたかということを強く認識すべきなのです。
不登校と副腎疲労(リモートスクーリングFacebookより)
急性ストレス障害から副腎疲労の状態に陥ったということも
教員の不適切な対応と学校環境の不備によって引き起こされたのが不登校です。
不適応になっているのは、子どもではなく学校側にあります。
個々の子どもに適応できない学校環境の不備と教員のひどい対応による急性ストレス障害から副腎疲労の状態に陥ったということも言えます。
そのような子どもの内的な心身の状態を引き起こしているのは、外的要因である教員の対応と学校環境によるものであるという認識が必要です。
現在の科学と医学では十分に解明はされていませんが、学校環境に障害があるためにこのような症状まで発生しているのです。
これまでの文科省や教育委員会実態調査やアンケートなどを見ても、本質が見えてきません。
不登校の要因は学校側にあるのですから、「本人の理由」という結論づけは間違っています。
文科省や教育委員会、そして学校現場で正しく理解することが急務です。
根拠のない精神科医の診断ではなく、医療的な検査が進めばもっと明らかになることが増えます。
現段階でも学校ストレスによる身体的症状が出ているのですから、無理な登校刺激を与えることがいかに子どもを追い込むかは明白です。
不登校と副腎疲労その2(リモートスクーリングFacebookより)