平川さんのめざしているのは決して特別な学校ではありません。
子どもたちが自分の課題に向かって生き生きと学び、人と関わることができる当たり前の学校です。規則で縛らない学校です。
これまでの「学校や教員にとっての当たり前」ではない、「子どもたちにとっての当たり前」の学校です。
子どもたちを来させようとするのではなく、子どもたちが行ってみたいと思える学校です。子どもたちが選べる学校です。
今日本でこんな当たり前の学校つくりが始まっています。
やろうと思えば明日から実行できます。
やろうと思えばどこでもできます。
決して特別な学校ではなく、当たり前の学校つくりです。
平川さんだけでなく、いろんな人がいろんな学びの場をつくったらいいです。
平川理恵さん「不登校は今の教育を子どもが嫌だと言っている表れだ」
平川流 子育て五か条 「日本人として、国際人」
自己肯定感・幸福感
自然界を五感で感じられる
人の気持ちが分かる コミュニケーション力
自分の意見を人に分かりやすく言える クリティカルシンキング力
自立していて、世の中に貢献できる
NHKあさイチ2月7日「プレミアムトーク」ゲスト:平川理恵さん(広島県教育委員会 教育長)
広島県教育委員会には「学びの変革推進課」というユニークな名前の課があるのをみなさんご存知でしょうか? 平成26年12月に策定された「」を推進するためにできた課で、グローバル化や県内で進む過疎化の問題に対応するために、新しい教育モデルの構築を目指しています。この「学びの変革」を先導的に実践する学校として、2019年4月にが開校しました。
広島叡智学園には、「未来創造科」と呼ばれる特徴的なカリキュラムがあります。総合的な学習の時間を活用して実施していますが,未来創造科ではプロジェクトが生まれやすい環境を作るために、通常よりも多い週3.5単位の時間が割り当てられています。この「未来創造科」では、WELL-BEING(幸福)、ENVIRONMENT(環境)、GLOBAL JUSTICE(社会正義)の3つのテーマについて深く学びます。中学1年生の最初のテーマはWELL-BEINGについて。
そして最終的にはこの島のウェルビーイング(幸福)は何かを表現するそうです。子どもたちは、自分が「幸せ」になるために、そして誰かを「幸せ」にするために、学問を学んでいるはずです。しかし、私たちはこの根源的な理由を忘れがちではないでしょうか?
他の公立の学校と比べて一番大きく違う点は新しい価値の創造を大事にする、というところですね。あとは子どもたちが主役になれる環境をつくる、失敗を許容する文化を育むことを大切にしています。子どもたちがつまずいた時、次につなげられるような指導を心がけています。例えば、時間を守れなかった。その時教員は『ルールを守りなさい」』と叱るのではなく、なぜ時間を守らなければならないのか、を子どもたちが考えられるよう力を注ぎます。また、子どもたちにそういった環境を作るための教員側のマインドの作り方も大きなチャレンジのひとつですね。この学校の設立に関わることになってから『どういう学校文化を作っていけばよいか、授業のスタンスはどうすればいいか』など毎日のように議論する中で、自分自身のマインドを変えてきました。IB形式の評価についても、教員側もみな初めてなので、日々生徒と一緒に学びながら実践しているところです」
学校の当たり前、が変わっていく。広島叡智学園取材リポート