教育

不登校の理解と支援のための『あした、また学校で Ⅲ』の実行力を問う

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平成27年3月に鳥取県教育委員会・いじめ・不登校総合対策センターが作成、発行した不登校の理解と支援のための教職員研修資料『あした、また学校で Ⅲ』という冊子があります。
以下、その中から抜粋したものです。
225

初期対応 日頃の関わりが大切です(p.12)


初期対応 欠席・遅刻の連絡時における対応(p.14)


欠席の時の電話対応 A中学校の電話対応マニュアル(p.15)


自立支援 背景を理解し支援する 不登校の背景と対応・支援のヒント(p.17)


自立支援 心がつながる言葉かけ(p.22)

不登校は、誰にでも、どの学級でもおこる可能性があると言われています。
不登校の未然防止は、不登校減少への重要な取組です。
未然防止のためには、全ての児童生徒が、「学校は楽しい」と感じられるような魅力ある学校づくりを進めていく必要があります。
主として「学校における生活のあり方」がうまくいかなくて不登校になっている。
過度に統制的であったり、評価が前面に出すぎ ・本人なりに努力した結果、無力感に陥っている状態なので、教職員の関わりこそが重要。
これまで学校や家庭は、不登校の子どもをただ動かすことだけを考えてきました。
でもエネルギーがないから動けない、ちょっと動いてもすぐ止まってしまうと考えると対応が変わってきます。
解決のために必要なことは、
・まず、エネルギーを入れること
・エネルギーに応じた動きをアドバイスしていくこと
・学校とのパイプを常につなげておくこと
保護者との関わり初期の段階で配慮したいこと
○まず聴く
教職員が上手な聞き手になることで、「話してしまったらすっきりしてがんばる勇気がわいてきた」「話しながら問題を整理し直すことができた」など、保護者の気持ちの安定や冷静な振り返りにつながります。
○保護者の立場や気持ちになって
教職員自身が、とまどい困っている保護者の気持ちを理解し、保護者と一緒に努力していきたいという思いで臨みます。
家庭・学校・専門家の連携
かかわりの主体は学校(教員)です。
専門家に意見を求めた上で、学校(教員)が家庭に対して具体的なアドバイスをしていくことが必要です。
不登校は「困ったこと・悪いこと」というネガティブな見方から、この子どもにとっては「必要なこと・大事なこと」というようにポジティブな見方に変えていくのです。
不登校は病気ではない、「怠け」でもない。
居場所づくり”で安心感・充実感を提供
誰もが不登校になる可能性があります。
一部の児童生徒を想定した取組よりも、全員を対象とした取組が合理的かつ効果的です。
児童生徒が安心できる、自己存在感や充実感を感じられる、そんな場所を提供できる授業づくりや集団づくりが、未然防止につながります。
不登校を生まない魅力的な学校づくり
全ての子どもの学習する権利を保障するために、基礎・基本の確実な習得をめざしてきめ細かな指導をすることや、子どもたちが主体的に参加できる授業を行うことで、充実感・達成感を味わわせ、子どもたちの学校に適応する力を高めることが期待できます。
■子どもが安心し、落ち着いて学習ができる環境づくり
■理解の状況や習熟の程度に応じた「できる楽しさ」「分かる楽しさ」「認められるうれしさ」
を味わわせるような工夫
■子どものやる気が高まる授業展開の工夫
■きめ細やかな指導による基礎・基本の定着

(抜粋内容は以上)
この中から特に注目すべき内容を切り取っておきます。

・不登校は病気ではない、「怠け」でもない
・学校とのパイプを常につなげておくこと
・「学校は楽しい」と感じられるような魅力ある学校づくり
・評価が前面に出すぎ
・本人なりに努力した結果、無力感に陥っている状態なので、教職員の関わりこそが重要
・困っている保護者の気持ちを理解し、保護者と一緒に努力していく
・児童生徒が安心できる、自己存在感や充実感を感じられる場所に

これは、教職員のための「不登校児童生徒の理解と対策のための研修資料」です。
これがどれだけ浸透し、全職員の共通理解がされ、丁寧に実践されているかどうかが大事です。
まずは、教員が子どもや親御さんの気持ちを理解しようとする姿勢が必要です。
不登校の親御さんの口からは、
「学校としての誠意が感じられない」
「うちの子のことは忘れられているみたい」
「登校を強制されるので、余計に嫌になる」
「もう学校は信用できない」
など、学校に対する諦めや不信感が感じられます。
この研修資料にはいいことが書かれていますが、実際の学校現場では最低限のことができていないという実情があります。
できないのならできないで、それを解決するための具体的な手立てが必要なのですが、「時間がない」「忙しくて対応できない」という「言い訳」で不登校の子どもたちは置き去りにされているのが現状です。
もちろん、学校だけで対応するには限界がありますので、いろいろな関係者と協力して子どもたちの自立をめざして取り組んでいく必要があります。
それには、まずは子どもたちの想いを聴くことからがはじまりです。
まず、聴くこと。そしてその思いを最大限尊重して、個々の想いに寄り添った具体的な実践を行っていくことが重要です。
子どもたちからのSOSを受け止め、最優先で取り組むべきです。
これまでにも様々な人たちや団体が不登校解決の取り組みを行ってきましたが、鳥取県でも相変わらず学校に行かない子は増え続けています。もちろん、学校が抱えているさまざまな問題を一生懸命に解決しようと日々熱心に対応している教員もいます。
しかし、鳥取県教委が出しているこの研修資料『あした、また学校で Ⅲ』が実際の学校現場では最低限のことができていないという実情があります。
全ての児童生徒が「学校は楽しい」と感じられるような魅力ある学校づくりはもちろん、「学校へ行くのが当たり前」という認識ではなく「すべての子どもが存在を認められる場作り」「すべての子どもたちが毎日生き生きと学び過ごせるような環境創り」を進めていく必要があります。
前々から、学校と地域の連携は叫ばれていますが、会議中心で終わってきてはいなかったでしょうか?
本当に「子どもを真ん中にした」日ごろの情報交換や共通実践ができているでしょうか?
会議にしても関係者の一部だけの参加で、本当に困っている子どもや親御さんの声は届いているでしょうか?
そのためには、様々な立場の多くの人たちが一堂に集まって語り合う場の設定が必要です。
しかも、自分の立場を優先するのではなく、「子どもの想いを第一に考えた」話し合いにならなければ意味がありません。
誰一人として子どもの幸せを願わない者はいません。
それは親御さんも学校の教員も同じ思いです。
そこで、2018年12月1日(土)13:00から、第1回子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどいを開催します。
子どもたちを「まん中」にして子どもたちの「生の声」を聴き、みんなで学びと不登校について語り合います。「不登校の正しい理解と対応」について、「学校外の場での学び方」についても参加者のみなさんといっしょに考えたいと思います。
今不登校で悩んでいる子どもたち、ご家族の方、学校教育関係者や子どもの教育に関わっている方だけでなく、一般の方どなたでもご参加できますので多くの方のご来場をお待ちしています。
不登校の理解と支援のための教職員研修資料『あした、また学校で Ⅲ』

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