「発達障害児への投薬は危険!」にも書きましたが、この手のチェックリストが大流行しています。
このチェックリストに当てはまったらADHDなんですか?
この記事のインタビューに答えているのは、「脳神経外科」クリニックの院長です。病気と診断して薬を処方するのが仕事です。
この人もまた、ADHDに対して「治療」という表現を用いています。
発達障害に対して「有病率」とか「薬物治療」とか、不適切な表現です。
そもそも発達障害は個が持っている「障害」ではありません。
もちろん、「病気」でもありません。
「病気」と診断するから「薬物治療」が必要だ、となるのです。
「この種の『病気』では、腰を据えた『治療』が必要になります。そのうえで3カ月程度を目安に最初の『治療』が『効果』を示さなかった場合は、主治医と『治療方針』を再び相談しましょう。」
って、「ADHDは3カ月の治療によって治る」ということなのでしょうか?
そもそも「特性」が治るということなどあり得るのでしょうか?
確かに、自分自身がADHDについて理解し、自分の特性を知ることは重要なことです。
しかし、大切なことはそれとどのように向き合って付き合っていくかなんです。
そして、特性による「二次障害」を生んでいる周囲の環境のために本人が「治療する」のではなく、それを防ぐために、環境を変えることの方が優先すべきことです。
大切なことは、本人が困っているかどうか。
公的な支援を受ける場合は診断名も必要になってくるので、信頼できる人に診断してもらうのがいいです。
本人にとって必要を感じたら受診したらいいです。
診断名をつけるというのはゴールではありません。
診断名がつくことでホッとする場合もありますが、そこからどんな対応や環境調整をしていくかの方が大事です。
このチェックリストに当てはまったらADHDなんですか?
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執筆者:azbooks