集団活動をしているときに周りの人にちょっかいを出したり、うろうろ動き回ったりする子を見ると、あなたはどう思いますか?
「厄介な子、迷惑な子、落ち着きのない子」と、マイナス行動としてとらえてしまう人も少なくありません。
「困っている」のは子ども本人なのですが、周囲の人が「困った態度を取られる」ことに対して、学校でも地域でも教員や親がその場をしのごうとして、きつく叱りつけて、子どもに我慢を強いて動きを押さえつけるということもよく見かける光景です。
しかし、それでは行動をますます悪くするだけです。
・ADHDの特性を理解しないでしつけを厳しくしても、症状を改善することはできません。
・「周りの人にとって都合の悪いこと」を叱ることは反抗を刺激するだけで、好ましい行動にはつながりません。
では、どのように接したらいいのでしょうか?
ここでは親子の接し方、対応の仕方を解説してありますが、園や学校でも有効な方法です。
・そもそも「その集団活動」自体が適切でない場合も多い。
・まずは、落ち着ける環境になっているか確認し、刺激のあるものはなくす。
・好ましくない行動がみられたら、注目せずに少し遠くで見守る。
・子ども自身を無視するのではなく、その行動を無視する。
・しばらく待って、好ましい行動をし始めたら、すかさずほめる。
これは、アドラー心理学のいう「負の行動に目をやらず、正の行動に注目する」という考え方とも共通します。
親も教員も「その場をなんとかしよう」という思いが優先しがちですが、好ましくない行動がみられたら具体的にどんな対応をするのがいいのか?
「子どもとの関わり方のヒント」を意識するだけでも、そばにいる人が目の前の子どもとどう接したらいいのか分かります。
親と子のためのADHD(注意欠陥・多動性障害)情報サイト
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執筆者:azbooks