令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
この調査を見るたびに、全く他人事だと考え、学校に行かないことを問題視していると感じます。
そもそも文科省は「問題行動・不登校調査」をなぜひとまとめにしているのか?
これは都道府県教委の扱い方も同じ。
学校に行くか行かないかを決める権利は子ども自身にあります。
学校に行かないという選択肢も学校に行くという選択肢と全く同等なのです!
不登校は問題行動等ではない。
小学1、2年生の不登校児童に対して、専門家は「早い段階からカウンセラーらによる支援が必要」だといっているが、どんな支援をするつもりなのか?
「なぜ学校に行きたくないのか」という問いがあるが、「行きたくないものは行きたくないから」です。
その原因は、専門家による分析では「複合的だが対人関係や勉強のつまずきが多い」という。そのトップが「無気力・不安」ということですが、そうさせている背景は何か?
そこを考察し改善していく必要があります。
子どもの思いを聴かないで学校システムをそのままにしていたのでは、このような結果になるのは当たり前です。
いい加減に「不登校」という「不のレッテル」を貼って子どもを追い詰めることをやめてもらいたい。
【データで読む】いじめ 不登校 暴力行為 過去最多 低年齢化も(NHK)
学校に行かないという選択もあり
学校という場所はますますこわいところになっています。
学校に行かないことが問題ではありません。
学校が安心して行ける場でないこと、学校に行かないことで不利益を被っていることが問題です。
「登校拒否」は決して不健康な状態でも問題行動でもありません!
不自由で不健康な学校システムに対して素直に反応している健全な姿だといえます。
不登校になる要因は、ズバリ!
子どもが学校に適応できないためではなく、学校が子どもに適応できないためです。本人と学校が、まったく異なる「不登校の理由」を思い描いていては、会話さえ成立しない。
なので、学校環境が変われば不登校は改善されます。
というか、学校へ行くことも学校へ行かないことも選択肢なのですから、子ども個々のニーズに合った環境を作っていくことが唯一の改善方法なのです。
既存の学校では子どもに適応できなくなっているのですが、相変わらず子どもを学校へ行かせようとすることでは永遠に解決できないのです。
子どもを学校に合わせるという強制的な「適応指導」で対応することは本質的、根本的な解決にはなりません。
そこからスタートしないと。
はたして学校に行きたくて行っている子どもはどれくらいいるのか?
学校に行きたくて行っている先生はどれくらいいるのか?
きっと無理して行っている子や先生が多いと思います。
「不登校の理由は先生との関係」子どもと学校との回答に16倍の開きがあった!