就学前に身につけたい力とは?(NHKすくすく子育てch)
これってなんだかなあ?
「必ず」ってそうでもないと思うけどなあ。
まあ、1年生の担任の先生は楽かもしれないけど。
では、この5つの力を見ていきましょう。
(1)先生の指示に耳を傾ける習慣・力
子どもが先生の話が面白そう、聞いてみたいと思ったら聞きます。
先生の話がつまらなかったら聞きません。
(2)見て、その通りに書き写す力
書いてあることに興味があったらよ~く見るし書き写します。
しかも、書き写さなくても見ているし、自分の中に取り込みます。
(3)会話を理解する力
これは話し手の問題、子どもに理解できる伝え方ができるかどうかです。
子どもが理解できないのは伝え方が悪いから。
(4)気持ちを切り替える力
子どもに時間管理を要求するのですか?
しかも就学前に。
子どもには無制限に時間を使う自由がありますから、好きなことを思いっきり楽しんだ方がいいです。
(5)知的好奇心・やってみようと思う力
これは大人が何もしない、何も教えないことにつきます。
何も与えない、何の設定もしないこと
絶対にやってはいけないことが子どもがやろうとすることを邪魔することです。
それだけはやってはいけません。
子どもの好奇心をぶっ壊しますよ。
聞いた話だけど、3歳時検診や5歳時検診で上手く答えられるための練習があるそうです。有名幼稚園の親子面接の練習みたいなもんです。
少なくとも、そのための練習やトレーニングなんかしなくていいです。
まあ、やりたいならやってもいいけど。
「~しましょう」「~した方がいい」って言われるとしたくなくなる。
「みんながやっている」とあえて違ったことをしたくなる。
「夏休みよいこのくらし」とか「冬休みのきまり」とかって学校から子どもが持って帰るでしょ。
・早寝早起きをしましょう。
・ラジオ体操には時間に間に合うように行きましょう。
・おうちのお手伝いをしましょう。
・午前中は家で「勉強して」友だちの家に行くのはやめましょう。
とかってやつです。
あれって、いると思いますか?
私がある市の小中学校生徒指導連絡協議会の会長になった(といっても、市内の小中学校の生徒指導主任教員が順番でやってるだけですが)とき、「夏休みよいこのくらしを配るのはやめましょう」と提案したんです。もちろんその理由も言って。
たちどころに反対意見が出て、会場一致で却下されました。その理由は想像のとおりです。
きまり、きまりって、どんだけ子どもを信じてないかってことですよ。
自分の責任回避のためにやってるだけでしょ。
まあ、学校というのはそういうところなのです。多くの保護者はそれを承知で学校に行かせています。
そして、義務教育は学校に行くことではないので、子どもにもやりたいことをさせたらいいです。
子どもに「こうしたらできるよ」って教えるよりも、
「これ、どうしたらいいんだっけ?」
「やり方が分かんないんだけど?」
って聞いたほうが子どもはやる気になります。
「そうか、そうか、できたできた!」って嬉しい顔を見せたら、子どもの方からいろんなことを教えてくれますよ。
だから、与えないこと教えないことが大事です。
子どもはみんな天才ですから。
スゴい子たちは学校に籍を置きながらプロフェショナルに学んでいます。学校では彼らの才能を伸ばすことはできないので。
また、終業式のときに夏休みや冬休みのくらしについて生徒指導主任が話をする場面があります。
そのときに言ったのはこんなことです。
「自分の命は自分で守る。以上」
「太陽と仲良くしよう。以上」
10秒も使っていません。
なんと、そのあとで子どもたちから拍手が起こりました。
当時の校長も何もいいませんでした。
そして、子どもたちは終業式が来るたびに私の話を楽しみにしてくれました。
「今度は何秒で終わるかな?」って。
なんと素晴らしい学校なんでしょう。
なんと素晴らしい子どもたちなんでしょう。
もう10年以上前のことですが、これ、ホントにあった事実ですからね。
これ、「学校シリーズ」で書こうと思っていたんですが、関連したので暴露しちゃいました。
すでに同じじゃないことが評価される世の中になっています。
これからも、どんどん出る杭を伸ばしまくってその先っちょをとがらせていきましょう。