毎日新聞の朝刊のコラムを執筆された小国綾子さんの投稿です。
前にも書きましたが、子ども本人と学校の回答で大きな違いが出たのは不登校の理由。
「教職員との関係」を挙げたのは、学校回答の調査ではわずか1.6%なのに本人回答では26.2%。
この差が不登校の理解が十分でないことを象徴しています。
「問題行動調査」の不登校の理由を答えているのは学校側で、当事者である子どもたちの思いが反映されていません。
問題行動調査のうち、不登校の要因について
本人に聞いても「直接の理由は分からない」という子が多いと思います。
なので、話を聴いてあげられる相手になることが大事だと思いますね。
調査結果や情報の発表の仕方や報道発表も多い順にまとめたがるのもどうかと思いますね。大切なことはその中身ですから。
理由をひとくくりにまとめて一般的な対策を講じるのもひとつの方法だとは思いますが、子どもの数だけ理由があるのですから、一人ひとりに丁寧な対応をする必要があります。
本人も分からなし、きちんと言語化して伝えられない場合もありますし、あとで振り返ったときに「そういえば、あれだったかも?」というケースも多いのではないでしょうか。
子どもに寄り添うことが一番大切です
寄り添うとは、なんでも許すことではなく、子どものペースに合わせていっしょに歩むことです。
原因を突き詰めて問うことも、子どものためではなく自分を納得させるためということもありますので、聞き方にも注意が必要です。
学校や親がさせたいために子どもを追い込むことが一番いけません。
ゆっくり休ませてあげることも、寄り添うことのひとつです。
発信箱不登校のわけ=小国綾子