教育

通常学級か支援学級か?個別の支援計画は誰が作るのか?

投稿日:

ある親の会で出会ったお母さんからこんな相談を受けました。
「今子どもは年長で、発達障害の診断を受けています。来年度から小学校に行くのですが、入学前から不安を感じています。
そこで、地域の小学校だけでなく校区外の学校へ校長先生と話をしましたが、考え方や対応も様々です。発達障害について理解のありそうな先生もあるのですが、どの小学校がわが子をスムーズに受け入れてくれて、安心して学校生活が送れるかどうか不安です。」という内容です。
入学前には子どもさんだけでなく保護者も不安ですよね。
「どんな学校なんだろうか?」
「どんな先生がいるんだろうか?」
「保護者間の関係作りや付き合いはそうしていけばいいのだろうか?」
「発達特性についての理解は?学校ではどんな対応をしているのだろうか?」
「通常学級にするか、支援学級にするか?」
などなど、知らないことがたくさんあって不安も出てきます。
「特性」はマイナスでもプラスでもありません。その子はその子なんです。いいところも苦手なところも全部ひっくるめて「その子」です。私は「特性」とうまく付き合っていくことが大事だと思っています。だから直すとか修正するとか他に合わせることもないという考えです。
小学校には保育園や幼稚園からの引継ぎもありますが、教員の理解、特に校長の考え方が重要です。できたら入学前に子どもさんといっしょに学校の見学に行ったり、個別に相談しておかれると安心できると思います。
同じ市町村の小学校でもその対応はまちまちです。

入学前に学校へ相談しにいくのもいいです

保育園や幼稚園からからは新年度のスタートまでに保護者を介しないで「個別の支援計画」などの連絡は伝えられます。
できたら個別の相談というのは、まずは入学前が良いと思います。そこで子どもさんの特性や今の状況、得意不得意などを知ってもらたり、家庭では特性への対応についてどんなことをしているかを伝えます。
特に特性がある子は環境の変化に敏感なので、少しでも安心できるようなったほうがいいかなと思います。
学校の様子や校長さんがどんな人か知るだけでも安心感が違いますので、子どもさんと話をして決めたらいいと思います。
また、県内各地に親の会もあり、そこでも学校への相談経験や支援会議などのことも聞けますので、一度参加してみるといいです。
小学校入学を前に、「通常学級か支援学級か?」「どの学校が理解があり柔軟に対応してくれそうか?」など、就学前の情報を集めたり手続きを進めたりと不安を持ちながら慌ただしい日々を送っている親御さんもあると思います。
障害のある子どもさんにとって、小学校入学の壁は厚いのが現実です。
発達障害のある子どもが増える背景には、「早期発見」が加速化し、小学校の低学年までに診断されたり、何らかの支援を受けたりしている子どもが急速に増えているという側面があります。
しかし、学校現場での対応は一人ひとりのニーズに十分には追いついていない。学校によって理解の差もあり支援のありかたもまちまちであるのが現状です。

発達障害の「二次障害」(二次症状)を防ぐために

発達障害の「二次障害」(二次症状)を防ぐためには、「褒めの見える化方式」を導入するなど、低学年のうちから子どもができる経験を一つずつ積み上げ、「できた!」「分かった!」という自信を身につけられる環境づくりが欠かせません。
そのような理解と環境作りを進めていくためには、学校との交渉は粘り強く行っていく必要があります。
子どもがどんな場面でどんなことに困っているのか、どんなときにどんな態度になるのか、場面ごとの子どもの状況や具体的な行動を学校側にも使え、それに対して具体的にどのように対応したらいいのか、「視覚的に、具体的に」学校側に分かるように示し、「このような場面ではこのような言葉かけや接し方をしたらいい」など対応の仕方を提案することも必要です。
「学校の先生だからちゃんと理解してやってくれるだろう。」という考え方ではなく、気づいたことはきちんと伝え、家庭でうまくいっていることを学校でも取り入れてもらうよう要望していくことが重要です。
子どもの普段の様子、いい面も悪い面も含めて一番よく知っているのは親です。
学校の先生も子どもを観ていく中で気づくこともありますが、子どもの一面だけしか見ていないことが多いので保護者と学校が連携を密にして個別の対応方法をいっしょに考えていくことが大切です。

個別の支援計画は学校と保護者がいっしょに作ること

「個別の支援計画」や「教育計画」を作成するのは学校の役目なのですが、教員が子どもの状態や関わり方を熟知しているわけではありません。中には子どもを学校の方針に当てはめてしまうケースもあります。
子どもの様子や得意、不得意を一番よく知っているのは親ですから、学校として子どもとどのように関わっていくのか、どんな方法で学習や生活スキルを身につけていくのかなどの支援方法についても保護者が提案することも必要です。
学校生活のそれぞれの場面でどのような支援をしていくのか、保護者も含めて考え、どのようなことをするのかを関係者といっしょになって具体的に決めていくのが「支援会議」です。
その場には学校と保護者だけでなく子どもに関わる専門機関も加わるとさらにいいです。
実は、このようなシステムがあるということを知らない親御さんも多いです。
学校から話が出ることもありますが、このような提案や要望は親御さんの方から積極的に伝えていったらいいですよ。
こちらにも、鳥取県の特別支援教育と個別の教育支援計画についてについて書いています。
鳥取県内の「親の会」では、このような学校との交渉の仕方や「通常学級か支援学級か」など、自分の子どもさんが体験した話からいろいろなアドバイスや専門機関の紹介など情報交換をしています。
鳥取県内の発達障害がある子どもの保護者の会のご案内
支援学級・学校へ押し出される子どもたち
発達障害に寄り添って小学校を「壁」にしない

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

「多様な教育機会確保法案」はこのままでは賛成できない

「多様な教育機会確保法案」については、不登校の当事者や親御さん、関係者の多くは「このままでは賛成できない」という声が多いです。 その大きな理由のひとつが、不登校の児童生徒に対する指導方針として「学校復 …

不登校の子どもをめぐる基礎情報 NHK ハートネットTV

ハートネットTVのブログ チキノめに「不登校の子どもをめぐる基礎情報」が掲載されています。 “チエノバ”でレギュラー出演している荻上チキさんが、福祉の今を切りとる“チキノめ”!今月から全国で12万人を …

橿原市立中学校生徒自殺に関する調査報告書は無責任だ

奈良県橿原市畝傍中学校で2013年3月に中学1年の女子生徒が自殺した件。 学校側は「自殺は家庭内の問題」と主張、市教育長は、いじめと自殺との因果関係は「低い」と否定していました。 そこで、自殺した女子 …

教育現場でICTを活用しないほうがリスクになる

文部科学省が推進しようとしているICT教育とは、インターネットを使って情報活用能力を育成し、協働型・双方向型の授業革新を進めるものです。 教育現場でICTを活用しないほうがリスクになる時代になっていき …

「アダプティブ・ラーニング」で不登校の児童生徒を支援する自宅学習 鳥取

この取り組みは悪くないと思います。 鳥取県教委のいう「不登校問題の改善」って何? 「不登校はいつでも、どこでも、誰にでも起こりうる『問題』」という表現は間違い。 結局「学校に通う」ようになることが目的 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料