教育

教員本来の仕事を優先していけば、多忙化を改善することは可能

投稿日:

学校という職場は朝7時前に出勤して帰るのは深夜になることもあります。
家に帰ってからも「宿題」が山積みで寝るのは午前0時を過ぎてからだってあります。
「先生は夏休みがあるからいいね。」と言われますが、休みなのは子どもだけで、日頃できない仕事や研修が詰め込まれています。
土日も処理しきれなかった仕事です。
子どもと関わることが好きで、子どもたちの成長する姿が嬉しくて教職に就いたものの、その本来の仕事よりも優先させられる作業(これは「仕事」とはいえません)も多すぎます。
「ゆとり教育」といわれていた期間ですら、教員にはゆとりはありませんでした。
熱意をもって教職に就いたものの、年々一人当たりの「校務分掌」という教員の役割分担も仕事量も増え、気力も体力も奪われていく者も少なくありません。
このように追い込まれた教員が子どもに影響を与えないはずはありません。
教員といっても組織の中の歯車のひとつにすぎませんから、使えなくなったら補充するというまさにブラック企業並の職場ともいえます。
このような超多忙な日々では子どもたちとゆったりと関われる時間を作ることは難しくなっています。
精神的にも体力的にも疲れ切った人間が子どもの接し方にも影響がでてくることは明らかです。
中には誠心誠意努力して丁寧に対応している者もいますが、個人の努力では限界があるのは目に見えています。
真面目で熱意のある教員ほど追い込まれているといってもいいです。
随分前から行事や会議、研究会の精選が叫ばれていますが、結局は「前年度もやっているから今年度も」「うちの学校だけやめるわけにはいかない」という格好で、結局増えることはあっても減ることはありません。
自分たちで自分たちの作業を増やしているのですが、それを改善することも可能です。
見直せることはたくさんあります。
教員一人ひとりが「NO!」といえる勇気を持って、教員本来の仕事を優先していけば、改善することは可能です。
また、学校現場の努力だけでは到底改革などはできませんので、保護者や学校関係者など外部の人の理解と協力が不可欠です。
子どもを守るためには、教育現場の環境改善も必要になってくるのです。
先生の大変さを理解して!働き詰めの中学教諭が出した「悲痛なSOS」

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

2018年2月の不登校・ひきこもりの親の会「倉吉トトロの会」定例会に参加

今日14時から行われた不登校・ひきこもりの親の会「倉吉トトロの会」に参加してきました。 今回は、現在開催中の県議会で「不登校・ひきこもりも取り上げられる」ことについても話をしました。 今日は鳥取市から …

教員が「低賃金」「非正規」で買い叩かれるのは教育行政の怠慢が原因

熱心な教員ほど、自分の命を削って子どもたちのために懸命に頑張っています。 これまでも長い間「講師待ち」の教員志望者は「無職無収入状態」で、いつ電話が鳴るかわからないため自宅待機していました。私にも経験 …

教師を辞めたい理由はこれだけではありません

小学校教師、中学校教師、高校教師の離職率はなんと約50%にも上るそうです。離職率の高い職業トップ3は以下のとおりです。 1位:教師、教員 2位:飲食サービス、宿泊 3位:娯楽業、生活関連サービス業 教 …

教育委員会にも相談して何一つ改善されません

こんな事例、自分も思い当たるという保護者の方もあるのではないでしょうか。 「担任から親子の前で暴言を言われて来ました。 学校は、皆だって頑張っているんだからと比較する言動が数多くありました。 本人は参 …

日本の学校は、一斉授業、一律評価によって子どもを序列化している

そもそも一斉授業を行うことは無理。 分かっている子は授業がつまらなくて退屈し、分からない子は授業を聞いているフリをして苦痛でしかない。 これは、日本の授業スタイルが持っている本質的な問題点なのですが、 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク