教育

ひきこもり脱出の「方程式」で現状把握と先の見通しをもつ

投稿日:

この全体像は「心のエネルギー曲線」と同じような過程を示した図になっています。
子どもと親が今どの階段にいるのかが分かれば、現状把握と先の見通しも立てやすくなります。
不登校やひきこもりのメッセージを周りの人がどう受け止めるかによって生き方が決まってきます。
ひきこもっている人に「これからどうするの?」「仕事は?」と聞いても答えは返ってきません。
親はそんなわが子に、「何も考えていない」「先の見通しが持てない」と失望するのではなく、その「段階」を知り、スモールステップでできることを増やしていきます。
そして、階段を一段ずつ上りながら(私は「進みながら」の方が適切だと考えています)本人が小さな目標を達成していくことで自信が持てるようになります。
この小さな体験の積み重ねによって、親子ともども気がかりだった将来が少しずつ見えてきます。
社会の中で生きづらいのは、「存在評価」(Being いる・ある)が小さくなり、「業績評価」(Doing する・できる)の方が大きくなっているためです。
学校や職場での評価は、「その人そのもの」の価値を認めるのではなく、「何かができた・できなかった」で評価しています。
「今、ここにいる」こと、存在していることに価値があるという捉え方をすれば、個人の評価の仕方は随分違ってきます。
評価の仕方が変われば対応の仕方や関わり方も変わってきます。
本人の良さ(価値)が自覚できるような評価をすれば、それが自信となり前向きな生き方ができるようになります。
対人関係が苦手だという人の多くは本人の理由というよりも周囲の人たちの関わり方に問題がある場合がほとんどです。
さらに、ひきこもりの解決の形も就労という働くスタイルだけでなく「自分らしく生きる」という自己決定ができるようになることです。
社会参加、はたらく形も人それぞれですから、必ずしもどこかの職場に所属するということだけが働くことではない、様々な形での社会参加の形があるということも知っておくことが大切です。
そして、私たちのできることはそのような多様な生き方に対応できる場(フィールド)を増やしていくことです。
あきらめない!ひきこもり脱出の「方程式」

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

2E( Twice Exceptional )の理解、特徴と判定法、能力を発掘して育む6つの教育法を紹介

WISCなどの知能検査を受ける子どもが増えていることにより、認知の偏りの実態が詳細にわかるようになりました。 認知の偏りが極端な例として2E( Twice Exceptional )が知られています。 …

高校入試のときの合理的配慮の申請に必要な手続きをまとめました

公立高校の入学試験では障害のある志願者への合理的配慮を申請することが出来ることは知っていますか? 鳥取県立高校を志望する場合も、子どもの特性を踏まえた措置をしてもらうことができます。 平成28年4月か …

本を読まない子を読書好きな子どもに育てる方法

「本を読まない=国語ができない」はウソ。 子どもの「なんで?」「どうして?」をそのままにしない。 わからないことがあったら、調べる癖をつけることは、読書好きな子どもに育てるだけでなく、大人になってから …

広がるブラック部活 これはもはや「教育」とはいえません

もうこれは「指導」とはいえません。 今の学校の部活って、教育の一環の場ではなくなっている。 指導力のない教員が子どもの個人攻撃で追い込む部活。 部活を辞めるのは、続けるよりも怖い。 これは、中高だけで …

「不登校の解決」って何かをしてもらうことではなくただただ共感すること

どんなに苦しい状況にある子どもでも、だれが見てももう救えないと思える若者でも、彼らがその状況から抜け出す力も、そこから歩き出す力も、誰が与えるものではなく、その力はすべて彼ら彼女たちが自ら持っているの …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料