安全な外側にいたのでは、何も変えられません。
生きづらさを感じているすべての人、当事者こそが誰もが生きやすい社会に変えることができる主人公です。
障害を弱さと受け取るか強みと考えるかで生き方は違ってきます。
「弱さ」を強みと考えることもできるのです。
社会起業家として世に出た当事者たちは、立派に社会貢献してみんなの幸福のために活躍しています。
たとえば、段差が少しあるだけで、車いすでは移動できない。
腕の力をかなり使わないと開けられないドアは、自力では開けられない。
しかし、そうした不便な環境も、車いすをふだんから利用している当事者んら、どの程度の角度の段差なら無理なく移動できるのかを指摘できるし、力なくドアを開けるには上のネジに油をさしてゆるくしてもらえるだけで開けられるになると助言できる。
つまり、ハンデというバリア(障がい)があるからこそ、どう環境を変えればいいのかについて、具体的かつ実践的なアドバイスができるわけだ。
これを、「バリア バリュー」と垣内さんは名付けた。
切実に困っている当事者ほど、解決の姿をはっきりと知っている(はい、ここテストに出るよ!)。
これを、「当事者固有の価値」と僕は呼んでいる。