不登校のおもな原因が「学校の勉強が分からない」、「授業についていけていない」のであれば、学校との連携ですぐに対応すべきです。
前にも言いましたが、学校というところは画一的な学習内容を一斉に教え込むスタイルを取っています。なので、多くの子どもたちにとっては勉強が面白くありません。
学習内容がよく分からないのに一日教室にいることは苦痛でしかありません。
大人だって、訳の分からない会議や話し合いの場にいることは大変です。
それを毎日毎日過ごしているのは、どうみてもおかしな話だと思いませんか?
学校へは行きたいのに勉強が分からなくて行きにくいなら
どうして勉強が分からないのか、どこでつまづいているのかが分かれば、指導方法も見つかります。学習につまずいているのは、本人の努力の足りなさではなく発達障害があるのかもしれません。
本当は学校へ行きたいのに、勉強が分からなくて行きたくないというのはもったいないです。
勉強が分かるようになって授業に参加できれば学校へ行けるのであれば、すぐに学級担任に相談してください。
中学校の場合は学級担任だけでなく、教科の先生も含めて学習の進め方や宿題の出し方など、子どもに合った学習方法をとることは可能です。
ここで「うちの子が怠けているから」「努力が足りないから」とか、「うちの子だけ特別にしてもらうのは・・・」と考えてはいけません。
勉強ができるようにする場が学校です。学校には、一人ひとりの子どもが勉強ができるようにすること、学習する場を保証する義務があります。ですから、これは正当な要求です。
特に、発達障害などの特別なニーズがある子どもの場合は「個別の指導計画」を作る必要があります。
これも一方的に学校だけでプランを作るのではなく、子ども個々の状態に応じて保護者の願いも取り入れながら作っていくことが可能です。
子ども自身が「自分なりに」努力することが大事
学校での勉強は親に責任はありません。
親は子どもが学習に取り組める環境を整えたりサポートするのが役目です。
親が一緒になって勉強したり、経済的な余裕が有るのであれば塾や家庭教師に頼るのも一つです。
不登校の期間、学校に行けていなかった期間の勉強をどう取り戻すかを担任教師に相談してみるのもいいでしょう。
とはいっても、学校の勉強がわからずテストの点数がよくない結果が出たとしても長い目でみればさほど重要な問題ではありません。
例え小中学校の勉強が多少分からなくたって、人間、必要にかられれば必死になって勉強するものです。
そこで大切なことは、自分に合った勉強の仕方を身につけることです。
学習する姿勢を身につけることができたら、あとは自分で勉強するようになっていくものです。
後々高校に行ったり大学受験の際に人が変わったように勉強して勉強の遅れをカバーする人もたくさんいます。
学校に行けないから勉強さえすればいいのではなく、その問題を解決するために子ども自身が「自分なりに」努力することが大事なのです。
親としてサポートすべきことは勉強の内容ではなく、学校と協力しながらその姿勢を応援してあげることです。
次は、不登校になったときの家庭と学校の協力体制について書いています。