教育

心優しい特別支援の先生の考え方が間違いなのかも?

投稿日:

ある学校で『学び合い』に特別支援の子が入っています。その子のそばには友達がついて教えています。特別支援の子は柔和な顔です。ところが特別支援の先生は、その子が「出来ない」ということが露わになりかわいそうだと怒ります。そして、友達が教えているところに割って入ります。
 ありがちな場面です。
 その特別支援の先生の頭の中には、自分が担任する1年間しか頭にありません。その子が三十才、四十才、五十才のことをイメージしていません。その時代にその子を守るのはその先生ではなく仲間なのです。それを分断している自分に気づいていない。
 その特別支援の先生の頭の中には国語や社会が出来ることが偉くて、それが出来ないことは「可哀想だ」と思っています。教師がそう思えば、特別支援の子は自分を可哀想だと思います。そして、周りの子どもはその子を可哀想な子だと思います。自分が持つ可哀想だという思いが、子どもに劣等感と軽蔑を生み出していることに気づいていない。
 様々なデータによって、おそらく、その子が年収200万円以下の生活に陥る危険性がかなり高く、餓死する危険性があることを私は知っています。その原因は心優しい特別支援の先生なのです。

(西川 純氏の [大事なこと]闇 より抜粋)
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/?of=20
全く同感です。
熱意のある人ほど、悩みは大きいと思います。
周囲の人の無理解と教員の酷い対応がますます本人を追い詰めています。
それが二次障害、三次障害を産んでいます。
私たちのできることは、理解者の輪を広げていくこと、共に改善策を講じていくことだと思います。
「将来の子どものため」といいながら、本当に将来を見据えて子どものことを考えている教員が何人いるでしょうか?
その場逃れや上からの命令を優先して、その場だけの対応に終わっているのがほとんどだといい切れます。
ですが、一人ひとりの子どもに対して十分なことをしたいという思いはあっても、各学校での自分の持ち場だけでも精一杯だという現実もありますので、人的配置なども含めて手立てを講じていく必要があります。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

愛知教育大学臨床総合センターが教材「先生のための発達障害」を制作、公開

愛知教育大学臨床総合センターが、教員が児童生徒の発達障害について理解を深めるための教材「先生のための発達障害」を制作し公開しています。 発達障害のある児童に対する効果的な対応例の映像とその解説をまとめ …

小学校入学までに「◯◯が出来るように」しておかなくてもいいです

「入学前に身に付けたい習慣」 1.朝は、時刻を決めて起きることができる。 2.夜は、時刻を決めて寝ることができる。 3.自分一人で衣服の着脱ができる。 4.脱いだものは、きちんとたたむことができる。 …

「LINEいじめ」からわが子を守る方法は親との関係性にあります

今では小学生がスマホを持つようになりましたが、子どもから「みんな持っているから」スマホほしいとせがまれました。 どのようなことに注意したらいいでしょうか? こんな相談も多いです。 アメリカで話題の母か …

日本人に必要なのは英語ではなく日本人力

「日本人の9割に英語はいらない」 小学校の英語教育に全く意味はない! その前に必要なのは、中学高校の英語の改革である。 ・日本人の9割に英語はいらない ・英語ができても、バカはバカ。 ・社内公用語化、 …

臨時休校中も児童生徒が学習をするために教員が授業の動画配信を始めています

公立小学校の取り組みが素晴らしい! これこそ「みんなで作る学び」です。 学校独自のYoutubeを開設して授業を配信、もちろん個別対応も。Youtubeならどこでもいつでも何回でも授業を見られます。 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料