教育

あなたは「性行為は早すぎるよ」と明確な理由がいえますか?

投稿日:

今日は、倉吉未来中心で行われた「生きるためのこころ(性)の教育」という思春期保健対策講演会に参加しました。
講師は、東京医療保健大学医療保健学部 看護学科准教授の渡會睦子(わたらいむつこ)さん。
渡會さんは山形県出身で、過去数年間人工妊娠中絶率と性感染症の罹患率が上位だったそうですが、県単位での性教育を推進してきた結果、その数値はだんだん低くなっていったとのことです。
「体の性教育」というよりも思春期の「こころ性教育」ということを勉強したかったので参加したのですが、実は、鳥取県は人工妊娠中絶率が非常に高いということを初めて知りました。
鳥取県は平成12年は全国1位で、今でも高い状態が続いています。
性感染症の罹患率も他県を大きく上回り、ダントツに多いことを知りました。
人工妊娠中絶率が高いということは、何らかの地域的な背景もあるのではないかということで、山形県での性教育を推進してこられたのですが、その要因のひとつに男女間のコミュニケーションがうまくはかれないということもあるようです。
「体の性教育」だけでなく、人間関係作りや他者とのコミュニケーション能力も大きく関係しているのだということです。
統計的にも鳥取県は山形県に似ています。
山形県は人工妊娠中絶率が長年上位でしたが、性教育プログラムを取り入れて改善されています。
・自分を大切にし、他人も大切にしていくことが性教育のねらいである。
・性教育は「性行為教育」ではなく、性教育は「生きるための心を学ぶ教育」「命の教育」である。
・性教育で大切なことは、学校だけに任せるのではなく親や地域の協力を得ること。
・性教育は命の教育であるから、生徒が学習するだけでなく親にも性教育をしていかないといけない。
・今の中高生はキスしたり性行為をしたりしているのを聞いて、「私もしなければ遅れてしまう」という考え方をしているが、その考え方を変えていかないといけない。
・テレビや映画などでもキスシーンが放映されているが、キスでうつる性感染症もある。
・HIVに関するメディア情報を見聞きすることが少なくなっているが、その数は増加の一途をたどっている。
・正しい情報を正しく知ることで性に関する危険を予防することができる。
あなたは、「低年齢での性行為は早すぎるよ」と明確な理由がいえますか?
鳥取県でも学校や保健師さんなどが性教育を行っていますが、私たち大人が正しい情報を知って勉強をししていくことが大切だと感じました。
「人工妊娠中絶率 鳥取県は平成12年は全国1位」
http://todo-ran.com/t/kiji/14982
「性感染症が気になったら夫に伝える?」
http://mama.bibeaute.com/article/27830/

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

鳥取県北栄町 自治会等が行う学習ボランティア活動を支援、補助金を支給

鳥取県北栄町、なかなかやるじゃん! コナンとスイカだけじゃないじゃん。 これを長期休業だけでなく普段の日にもやればいいのに。 北栄に住んでたら、絶対やる。 口だけで「子育て支援、教育支援」と言っている …

「不登校」か「不登校じゃない」と分けることがナンセンス

「不登校児」とか「不登校生徒」とかいう表現はものすごく違和感がある。というか嫌いです。 学校に行きたければ行けばいいし、行きたくなければ行かなくてもいい。ただそれだけのことです。 「不登校問題」とは何 …

外国人から見た日本の「学習塾」は異常?

あなたは、日本の学習塾文化についてどう思いますか? 確かに学歴が欲しい日本人が多いのは事実。 それを本人が望んでいるのなら塾に行けばいい。 自分で勉強して学歴を取得することもできる。 学歴がいらないの …

日本ってこれが道徳の教科書になるなんて!教科化には反対します

学校での道徳の授業スタイルも進め方もいろいろな形があっていいとは思います。 授業の仕方によっては意味のある学習もできます。 しかし、国がその内容や価値観を定めたり、価値観の押しつけや担任による狭い評価 …

「なぜ子どもはみんな同じお日さまの絵を描くのか」芸術家岡本太郎の教育論

「なぜ子どもはみんな同じお日さまの絵を描くのか」 その根本にあるのは、「無難に生きたほうがいいよ」「皆と同じようにしたほうが安心だよ」という大人の評価です。 子どもは、こういうことをすれば「無難」なん …

スポンサーリンク

スポンサーリンク