不登校の子どもたちは、学校に行く時間になると、本当に頭やお腹が痛くなったりします。本当に!です。
昨日の夜には、はりきって(無理しすぎて)明日の学校の用意をしていますが、当日の朝になって急に頭やお腹が痛くなり、起きられないのです。
それを、「怠けている」「学校をさぼりたいから仮病を使っている」と考えている親御さんも多いです。
そんなときに、「怠けていないでさっさと行きなさい」と言われたらますます症状は悪くなります。
体の方が自己防衛反応を起こしているにも関わらず、そんなことを言われたら痛みはひどくなる一方です。
そのうえ、学校からは「ずる休み」「さぼり」と受け止められ、教員から「病気だなんてうそつくな!」とまで言われている子も少なくありません。
小児科医や内科医に連れていっても「具合は悪くありません」と診断されるケースも多く、親御さんは「なんともないなら学校に行けるのに、どうして?」と考えてしまうのです。
さらに、昼頃になるとそれらの症状が消えていくために、「やっぱり怠けだったでしょう。」となっています。
親や学校などの周囲の者は、「頭痛や腹痛などの症状は本当に起こっていて、子どもが苦しんでいる」という受け止めが重要です。
起立性調節障害は、循環器系の自律神経のバランスが崩れることによって起こるといわれていますが、現在の医学では詳しいメカニズムと治療方法は見つかっていません。
痛みなどの症状を解消するには、医療的なアプローチではなく症状が出た時にはゆっくり休む、気持ちの落ち着きを優先することが大切です。
そのためには、「無理しないでゆっくり休む」ことが最も重要なのです。
学校に行く行かないはそんなに重要なことではありません。
親のできることは、安心して休ませることです。
学校側も無理に来させようとしないこと。
私たち大人にできることは、そんな環境を作っていくことです。
学校に行くというのも生き方のほんの一部でしかありません。
さらに、絶対に行かなければいけないところでもありません。
学校以外の学びの場もたくさんあります。
一番大事なことは、子どもが自分で決めること、親はそれを100%サポートすることです。
子どもの2学期が心配な親御さんは、お気軽にお近くの親の会にお越しください。
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執筆者:azbooks