暮らし

「人権学習」という枠の中で「何を言ってもいい」という矛盾

投稿日:

昨晩はある人権学習会に参加して来ました。そのほとんど(主催者も含めて全員がといってもいいかも)が動員で集められた参加者の会です。
その時間はほとんどが講師の話で、「これについてあなたはどう思いますか?」の連続質問。参加者の発言は一人。他の人はどうかわかりませんが、私はものすごく退屈な時間に感じて早く終わることだけを待ち、時計ばかり見ていました。
ひとつだけ「人権視点」で感じたことは、いかに今の人々に自由がないか、何かにしばられているか、所属先や世間体をいかに気にしているかなど、管理された中にいるかということ。
「学習会は何を言ってもいい」と言われても言えない理由や背景がある。その障壁があるといいたいことは言えない。
管理下ではその中のルールが障害になる。
それは子どもの世界も同じで、今の子どもたちは自由な行動ができない、大人たちから、自分たち自身でできないようにさせられている。子どもたちがいかに自由が奪われているか、管理された中にいるか。それを改めて認識を強くしました。
その中にいたら自分で考える必要もない、責任も問われない、何かしでかしたらひどく責められる。失敗が許されないから無難なことしかしない。そんな中で自己主張なんかできるはずがない。それで人権学習?
「人権学習」という枠の中で「何を言ってもいい」という矛盾、「忌憚のない意見を」という要求。
個の自由が認められない中で自己責任を問う。
もちろん一人ひとりの気づき、受け止め方、感じ方はさまざまだと思います。
そういう観点で見たら、昨晩の学習会は意味があったのかもしれません。(笑)

自主的なイベントも増えそれに賛同する人たちも増えている

人権学習会だけでなく、この他にもいろいろな会やイベントがありますが、その多くは参加者が主体者となっているのか疑問があります。その多くは行政主導でやらされ感が大きく、やっつけ仕事的なものが多いような気がしています。
このような会に出ても発言はほとんどなく、やらされている主催者が一方的に報告をして終わり、モチベーションは下がるだけです。当然次回の会を期待する人もありません。
そして残念なことにこれらの会は公費、つまり私たちが納めている税金で運用されています。
その一方で有志が集まって自主的に企画・運営するイベントも増えてきています。その多くは手弁当、ボランティア活動です。
当然、やる気のある人たちが進め、積極的な参加者ばかりなので建設的な意見が飛び合います。そして、また次回が楽しみだという人が増え、さらに拡大していきます。
このどちらに価値があるかは明らかですよね。
何のためにイベントを開催するのか、誰のために行うのか、その主体者は誰なのか?
それを考えると、どのような会の運営をしていけばいいか明らかだと思います。
そして大切なことは、決して諦めてはいけないということです。
私たちが主体者となって企画・運営する形に変えていくことです。私たちの声を直接行政に届けていくことです。自主的なイベントも増え、それに賛同する人たちも増えています。だから、社会を構成している私たち一人ひとりが行動で示していくしかありません。応援してくれる人は必ずいます。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-暮らし

執筆者:

関連記事

生きていくためのランニンングコストの引き下げを社会的なムーブメントに

豊田さん、なかなかいいことを言っています。 「日本の自動車関係税は世界でとんでもなく高い。例えばフランスは保有税はゼロ。米国との比較では31倍。」 「軽自動車は地方の人々にとっては実質的には公共交通機 …

やりたいことが見つからないのは、好きなことをやらせてもらってないから

やりたいことが見つからないのは、好きなことをやらせてもらってないから。 人生をつまらなくさせているのは、自分の好きなことをしていないから。 自分で自分に「しない」「させない」言い訳ばかりしているから。 …

発達障がいのある人たちへの支援ポイント「虎の巻シリーズ」

札幌市が発達障害の人たちへの支援ポイント「虎の巻シリーズ」という冊子を作っています。 すべてイラスト入りで書いてあり、とても分かりやすいです。 この「虎の巻」、とても分かりやすいです。 発達障害の人が …

江戸川区ひきこもり全数調査批判、ジャーナリスト批判

「ひきこもり」についての認識や考え方は鳥取県行政でも同じようなことがいえる。 支援が必要なのかどうかは本人が決めることであり、行政はそれに対する「準備」をしっかりしておくことだ。 しかし、鳥取県でも「 …

入っててよかった地震保険!!災害後の暮らしを守るための準備

入っててよかった地震保険!! 県は「罹災証明書で損壊の割合が1割以上2割未満と判断された住宅を対象に、補修経費として最大30万円を支援する」との発表をしましたが、自分の家の安全対策として地震保険があり …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料